2027年度 試験制度改編の全体像
日本アクチュアリー会は、2027年度試験より1次試験の科目構成を全面的に改編することを発表しました。 現行の5科目はすべて名称・内容が変わります。
| 〜2026年度(現行) | 2027年度〜(新) |
|---|---|
| 数学 | 数学(確率・統計のみ。モデリングは下記へ移管) |
| 生保数理 | 専門数理1(生保数理+年金数理が統合) |
| 年金数理 | |
| 損保数理 | 専門数理2(損保数理+数学モデリングが統合) |
| 会計・経済・投資理論 | 会計・経済・金融システム ★ |
| リスクマネジメント・投資理論 ★ |
試験時間は各科目180分から150分に変更です。以下では各科目の変更内容を順番に解説します。
数学:モデリング分野が「専門数理2」へ移管
現行の「数学」は確率・統計とモデリングの両分野を含みますが、2027年度からは確率・統計のみを出題範囲とする科目に変わります。 モデリングに関する内容は「専門数理2」に移管されます。
現在「数学」を学習中の方は、モデリング分野が別科目になることに留意してください。
専門数理1:生保数理+年金数理が統合
現行の「生保数理」と「年金数理」が統合され、新たに「専門数理1」として1科目になります。 両科目の内容が1回の試験で出題される形式になることが想定されます。
詳細な出題比重や問題数については、今後の公式発表を待つ必要があります。
専門数理2:損保数理+数学(モデリング)が統合
現行の「損保数理」と「数学」のモデリング部分が統合され、「専門数理2」として1科目になります。 損保数理の学習と並行して、数学のモデリング分野も対策する必要があります。
詳細な出題比重や問題数については、今後の公式発表を待つ必要があります。
会計・経済・金融システム
現行「会計・経済・投資理論」の会計・経済パートを引き継ぎ、新たに「金融システム」が加わります。 金融システム分野の内容は、旧「特定分野研修(初期教育)」の「金融システム」研修の内容が組み込まれたものです。
詳細なシラバスは今後発表される予定です。
リスクマネジメント・投資理論
現行「会計・経済・投資理論」の投資理論パートを引き継ぎ、新たに「リスクマネジメント」が加わります。 リスクマネジメント分野の内容は、旧「特定分野研修(初期教育)」の「アクチュアリアル・リスクマネジメント」研修の内容が組み込まれたものです。
詳細なシラバスは今後発表される予定です。
📋 既合格者への移行措置(重要)
2026年度以前に「会計・経済・投資理論」を合格している方には、以下の移行措置が設けられています。
✅ 条件を満たすとみなし合格になる
「会計・経済・投資理論」合格者が2027年9月までに「特定分野2研修」を修了すると、 「会計・経済・金融システム」と「リスクマネジメント・投資理論」の両方がみなし合格として認められます。
⚠️ 研修を修了しない場合
2027年9月の「特定分野2研修」を修了しなかった場合、2028年度以降に「会計・経済・金融システム」と「リスクマネジメント・投資理論」の両方を受験する必要があります。
注意:2027年度試験では、「会計・経済・投資理論」既合格者による新2科目の受験はできません。 みなし合格を得るルートは「特定分野2研修」の修了のみです。
日本アクチュアリー会は「特定分野2研修の受講を強く推奨します」と明記しています。
受験生への対応方針
「会計・経済・投資理論」未合格の方:2026年度合格を強く推奨
2026年度に合格し、翌2027年9月に「特定分野2研修」を修了すれば、新設2科目がまとめてみなし合格になります。 現行科目で受験できる最後の機会が2026年度です。最優先で2026年度合格を目指してください。
「数学」学習中の方:モデリングの扱いに注意
2027年度以降の「数学」はモデリングが対象外になります。モデリングは「専門数理2」の一部として出題されるため、 どの科目で何が問われるかが変わります。詳細なシラバスの発表を確認してください。
「生保数理・年金数理・損保数理」学習中の方
専門数理1(生保数理+年金数理)、専門数理2(損保数理+数学モデリング)への統合後、出題比重がどうなるかは未発表です。 現行の試験勉強内容は引き続き有効ですが、詳細なシラバスの発表を待ってから追加対策を検討してください。
⚠️ 現時点での未確定事項
2026年6月時点で公式発表がまだされていない事項です。
- •各科目の出題比重・問題数
- •新設分野(金融システム・リスクマネジメント)の詳細シラバス
- •専門数理1・2の詳細シラバス
詳細は日本アクチュアリー会の公式発表をご確認ください。
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まとめ
- ✓2027年度より1次試験の科目構成が全面改編。現行5科目すべてが変わる
- ✓「数学」は確率・統計のみに。モデリングは「専門数理2」へ移管
- ✓「生保数理」と「年金数理」が統合されて「専門数理1」に
- ✓「損保数理」と数学のモデリング部分が統合されて「専門数理2」に
- ✓「会計・経済・投資理論」は「会計・経済・金融システム」と「リスクマネジメント・投資理論」の2科目に分割
- ✓「会計・経済・投資理論」合格者は2027年9月の「特定分野2研修」修了で2科目みなし合格になる
- ✓各科目の詳細シラバス・出題比重は今後発表予定