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確率・用語・基礎・条件付き
分布関数 は、密度を左端からそこまで積み上げた量です。密度が「その点の混み具合」なら、分布関数は「そこまでに溜まった確率」で、積分すれば密度から作れ、微分すれば密度に戻ります。試験で問われるのはこの往復と、値域を区間に区切って区間ごとに式を書き分ける作業です。
【定義と基本性質】 と定めます。 は非減少で右連続、、
4年度7設問・合計10.0点で出題されている
2021年度・2022年度・2024年度・2025年度の4年度で問われている。最も重いのは2025年度(問題1(2)(イ)3.0点)で、密度を積分して分布関数を作り、その値が となる時刻を解かせる形だった。
区間ごとに書き分ける形が最も多い
2024年度は問題5(1)の(ア)(ウ)(エ)の3設問が連続してこの形で、一様分布の累積分布関数から始めて、区間を変えながら係数と定数項を答えさせている。1設問あたり1.0点と軽いが、定数項の扱いを間違えると後続の区間まで連鎖して落とす。
確率を分布関数の値として読み替えさせる形も出る
2022年度は(1)(ウ)で「分布関数に入る引数」だけを答えさせ、続く(エ)でその分布関数を微分して密度の分子と分母を答えさせている。作る向きと戻す向きが1つの大問の中で往復する構成である。
変数変換の密度そのものは別概念が担当する
が区間 の一様分布に従い、、
は区間 の一様分布に従う。、 と定めるとき、 における の分布関数 はどれか。
の分布関数を とし、 とおく。 のとき、 の分布関数 を で表すとどれか。
は区間 の一様分布に従い、 とする。 の分布関数について正しいものはどれか。
確率変数が値 以下となる確率を の関数として表したもの。密度を積分して作る、値域を区間に分けて区間ごとに式を書き分ける、確率を分布関数の値として読み替える、微分して密度に戻す、という分布関数そのものの組み立てと読み替えを扱う。変数変換 の密度を の単調性と微分から求める手順(単調でない場合の分布関数法を含む)は扱わない。
【密度から作る・密度へ戻す】 連続型では と積分して作り、 と微分して戻します。積分の向きは「左端から まで」で、上端が変数、下端が台の左端です。戻すときは合成関数の微分に注意します。 の形なら で、内側の微分 を落とすと尺度がずれます。
【区間ごとに書き分ける】 台が区分的なとき、あるいは の が折れ線のとき、分布関数の式は区間ごとに変わります。書き方は 3 段です。第1に値域を境界で区切ります。第2に各区間で を の事象に直し、 の分布関数の値として計算します。第3に境界で隣どうしの式が同じ値になることを当てます。定数項は「その区間の左端までに溜まった確率」から決まるので、この一致の確認が定数項の検算そのものになります。
【確率を分布関数の値として読み替える】 の形は、 が単調増加なら と書けます。 が単調減少なら不等号が向きを変えて になります。設問がしばしば聞くのは値そのものではなく「 の引数に何を入れるか」で、そこだけを答えさせる形が実際に出ています。
【台の外まで書いて初めて分布関数】 区間ごとの式を並べただけでは定義域の一部しか埋まっていません。台の左端より小さいところで 、右端より大きいところで と書いて、はじめて 全体で定義された分布関数になります。
では と が同値なので です。
では と が同値なので になります。
境界 で両方とも になり、つながっていることが確かめられます。ここで定数項 を落として と書くと で になり、境界で だけ下にずれるので誤りだと分かります。微分すると密度は で 、 で で、合計は です。