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年金数理・用語・給与・昇給
在職中の給与をならして給付を決めるのが平均給与比例制、毎年配るポイントの合計で決めるのがポイント制。どちらも「もう確定した実績」を積み上げるので、これから先の昇給に振り回されにくい。
昇給率の見込みを1.0パーセントポイント上げたときの給付額の増え方。給付をどこに紐づけるかで、同じ昇給が制度に与える影響がまったく違う。
在籍期間の平均給与に比例させる方式と、毎年付与するポイントの累計で給付を決めるポイント制。最終給与比例制に比べて昇給の影響を受けにくい。
平均給与比例制の給付額は
平均に年数を掛けると累計そのものになるので、
平均給与比例制は累計給与比例制と同じ
平均に年数を掛ければ累計になる。2022年度 問題2(1) は累計額に比例する形で出題している。
昇給への感応度が低い
過去の給与は実績として確定済み。トイモデルでは最終給与比例制の約3分の1しか動かない。
ポイント制は給与から切り離せる
付与ポイントを資格・等級で決めれば、昇給は給付額を動かさない。単価を給与連動にすれば感応度は戻る。
分母は給与現価のまま
給付の決め方を変えても、給与比例で集めるかぎり標準保険料率の分母は動かない。変わるのは分子だけ。
キャッシュバランス制度への延長線上にある
持分に利息を付けて仮想個人勘定にしたものがキャッシュバランス制度(2023年度 問題2(1))。
<計算の前提> NEN023 と同じ。、、
平均給与比例制の給付額について正しいものはどれか。
、、、給付乗率 0.01、加入期間3年のときの平均給与比例制の給付額に最も近いものはどれか。
付与ポイントも単価も給与に連動しないポイント制について、昇給率の見込みを引き上げたときの影響として正しいものはどれか。
関連問題は現在準備中です。
ポイント制の給付額は
毎年のポイント付与を給与に連動させるか、資格・等級だけで決めるかは制度の設計しだいである。給与に連動させなければ、昇給は給付額を1円も動かさない。
昇給への感応度が低い理由
過去の給与は既に実績として確定している。将来の昇給が動かすのは残りの年数ぶんだけなので、全期間ぶんが動く最終給与比例制より感応度が小さい。
標準保険料率の分母は変わらない
給付の決め方を変えても、給与比例で保険料を集めるかぎり分母は給与現価のままである。変わるのは分子だけ。2019年度 問題1(5) は、ポイント制の制度について3つの財政方式の保険料率と給与現価の関係を与え、将来加入者数の見込みと将来の付与ポイントを引き上げたときの動きを問うている。
キャッシュバランス制度との距離
ポイント制をさらに進め、持分に利息を付けて仮想的な個人勘定にしたものがキャッシュバランス制度である(2023年度 問題2(1))。給付を給与から切り離していく方向の延長線上にある。
(1)平均給与比例制の給付額
平均給与
これは累計給与 に を掛けたものと一致する。
(2)昇給率を 5.0 から 6.0 パーセントへ上げる
累計給与 なので
増加率は パーセント。同じ変更で最終給与比例制は 2.88 パーセント増えたので、感応度はおよそ3分の1である。
(3)ポイント制
3年で30ポイント、単価を 3,000 円とすると給付額は 円。昇給率を 6.0 パーセントに変えても1円も動かない。ただし単価を給与に連動させる設計にすれば、感応度は平均給与比例制に近づく。