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確率用語

ひとことで言うと

「片方の結果を知っても、もう片方の起こりやすさが変わらない」関係のことです。サイコロを2回振るような、互いに影響し合わない出来事どうしの関係を指します。

独立な2つの事象の格子図。各マスの確率が行の確率P(A)と列の確率P(B)の単純な積になる独立なら各マス=行の確率×列の確率(P(A∩B)=P(A)P(B))××××××P(B1)P(B2)P(B3)P(A1)P(A2)片方の結果を知っても、もう片方の確率は変わらない

独立な2つの事象の組み合わせを表す格子。各マスの確率が、行の確率 P(A)P(A) と列の確率 P(B)P(B) の単純な掛け算になるのが独立の特徴。

数式で表すと

P(AB)=P(A)P(B)P(A\cap B)=P(A)P(B)

事象・確率変数が互いに影響しない関係。同時確率が積に分解できる。

2つの事象 A, B が独立であるとは、同時に起こる確率が各確率の積に分解できること、すなわち P(AB)=P(A)P(B)P(A\cap B)=P(A)P(B) で定義されます。これは条件付き確率で言い換えると P(AB)=P(A)P(A\mid B)=P(A)、つまり「Bが起きたという情報を知ってもAの確率は変わらない」ことと同値です。 確率変数の独立も同じ発想で、XXYY が独立とは、任意の値で同時分布が周辺分布の積に分かれること(fX,Y(x,y)=fX(x)fY(y)f_{X,Y}(x,y)=f_X(x)f_Y(y))です。独立なら期待値も積に分解でき、E[XY]=E[X]E[Y]E[XY]=E[X]E[Y]、したがって Cov(X,Y)=0\mathrm{Cov}(X,Y)=0 が成り立ちます。 注意したいのは逆が成り立たないことと、独立と排反(互いに排他)は別物だということです。排反は P(AB)=0P(A\cap B)=0 で「同時には起きない」関係、独立は P(AB)=P(A)P(B)P(A\cap B)=P(A)P(B) で「影響しない」関係。排反な2事象は(どちらも確率が正なら)むしろ強く依存しています(片方が起きたら他方は必ず起きない)。

試験に出る性質

独立の定義

P(AB)=P(A)P(B)P(A\cap B)=P(A)P(B)。同値に P(AB)=P(A)P(A\mid B)=P(A)(情報があっても確率が変わらない)。

期待値の積分解

独立なら E[XY]=E[X]E[Y]E[XY]=E[X]E[Y]。これより Cov(X,Y)=0\mathrm{Cov}(X,Y)=0

分散の加法性

独立なら Var(X+Y)=Var(X)+Var(Y)\mathrm{Var}(X+Y)=\mathrm{Var}(X)+\mathrm{Var}(Y)(共分散の項が消える)。

無相関は独立より弱い

独立 ⇒ 無相関だが、逆は一般に成り立たない(無相関でも依存し得る)。

独立と排反は別物

排反は P(AB)=0P(A\cap B)=0。確率が正なら排反な2事象はむしろ依存している。

例で見る

サイコロを2回振る。A=「1回目が偶数」(P(A)=1/2P(A)=1/2)、B=「2回目が3以上」(P(B)=4/6=2/3P(B)=4/6=2/3)。1回目と2回目は無関係なので P(AB)=P(A)P(B)=12×23=13P(A\cap B)=P(A)P(B)=\dfrac{1}{2}\times\dfrac{2}{3}=\dfrac{1}{3} 実際に数え上げても36通り中12通りで一致し、独立が確認できる。

つまずきポイント

  • 独立 P(AB)=P(A)P(B)P(A\cap B)=P(A)P(B) と排反 P(AB)=0P(A\cap B)=0 を混同する
  • 無相関(Cov=0)なら必ず独立だと思い込む(逆は成り立たない)
  • 3つ以上の事象では「2つずつ独立」でも全体が独立とは限らない(独立性の確認が不十分)

定着クイズ

事象A, Bが独立であることの定義は?

XとYが独立のとき、必ず成り立つのは?

Cov(X,Y)=0\mathrm{Cov}(X,Y)=0(無相関)であるとき正しいのは?

この用語を扱う問題(1