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統計・用語・標本分布と極限定理
パーセント点(上側 点)は、『この値より右の確率がちょうど になる』という分布上の境目です。検定や区間推定で『棄却するかどうかの閾値』として使います。最大の注意点は、片側検定では 点、両側検定では 点を使う、という使い分け。ここを混同するミスが頻出します。
分布の上側/下側 点。正規の上側5%点は 、2.5%点は
パーセント点(上側 点)とは、分布上で『その点より右側(上側)の確率がちょうど になる』ような値のことです。標準正規分布なら と書き、
定義
上側 点は を満たす値。『その点より右の確率が 』という分布関数の逆(分位点)。
代表値
標準正規:上側5%点 (片側95%の閾値)、上側2.5%点 (両側95%信頼区間の片側の端、両側で合計5%)。
自由度に依存する例:
標準正規の上側 点 の定義は?
有意水準5%の両側検定で使う標準正規のパーセント点は?
自由度 の 分布の上側5%点 と一致するのは?
最も試験で混同されるのが片側と両側の使い分けです。有意水準 を同じ5%に設定しても、片側検定と両側検定では使うパーセント点が違います。片側検定(例:母平均が基準より大きいか、と一方向だけ疑う)では、棄却域を右の裾だけに ぶん置くので、境目は上側 点 です。一方、両側検定(母平均が基準と異なるか、と両方向を疑う)では、 を左右の裾に ずつ振り分けるので、各裾の境目は上側 点 になります。同じ5%でも片側は1.645、両側は1.96——この と の取り違えが、検定の結論を誤らせる頻出ミスです。『棄却域をいくつの裾に置くか』を必ず先に確認してください。なお両側95%信頼区間の端 も、両側で合計5%(片側2.5%ずつ)を切る同じ理屈です。
さらに重要なのは、パーセント点が正規分布だけのものではないという一般性です。任意の分布にパーセント点があり、しかも 分布・ 分布・ 分布のように自由度に依存する分布では、パーセント点も自由度ごとに値が変わります。たとえば自由度15の 分布の上側2.5%点は (正規の1.96より少し大きい=裾が重いぶん閾値が外側)。自由度 の 分布の上側5%点は で、これはちょうど と一致します( が の2乗になる関係)。このように、検定で表から読む数字はすべて『その分布・その自由度の上側 (または )点』であり、パーセント点はそれらを貫く共通言語なのです。実務では『片側か両側か』『どの分布・どの自由度か』の2点を必ず確認してから表を引くのが鉄則です。
片側と両側で違う
有意水準 が同じでも、片側検定は上側 点、両側検定は上側 点を使う。5%なら片側1.645・両側1.96。
信頼区間の端
両側95%信頼区間の は、両側で合計5%(片側2.5%ずつ)を切る上側2.5%点。 の考え方は同じ。
自由度に依存する
では自由度ごとにパーセント点が変わる。例:、。
(自由度 の 分布の上側5%点)。これは と一致する。