パーセント点とは|定義・公式とアクチュアリー試験の関連問題 | acpass統計・用語・標本分布と極限定理
ひとことで言うと
パーセント点(上側 α 点)は、『この値より右の確率がちょうど α になる』という分布上の境目です。検定や区間推定で『棄却するかどうかの閾値』として使います。最大の注意点は、片側検定では α 点、両側検定では α/2 点を使う、という使い分け。ここを混同するミスが頻出します。
数式で表すと
P(Z>u(α))=α 分布の上側/下側 α 点。正規の上側5%点は 1.645、2.5%点は 1.96。
パーセント点(上側 α 点)とは、分布上で『その点より右側(上側)の確率がちょうど α になる』ような値のことです。標準正規分布なら u(α) と書き、
P(Z>u(α))=α
試験に出る性質
定義
上側 α 点は P(Z>u(α))=α を満たす値。『その点より右の確率が α』という分布関数の逆(分位点)。
例で見る
標準正規:上側5%点 u(0.05)=1.645(片側95%の閾値)、上側2.5%点 u(0.025)=1.96(両側95%信頼区間の片側の端、両側で合計5%)。
自由度に依存する例:t0.025,15=2.131
つまずきポイント
- 片側と両側で同じパーセント点を使う(同じ5%でも片側は上側 α 点1.645、両側は上側 α/2 点1.96。取り違えると結論が変わる)
- パーセント点を正規分布だけのものと思う(t,χ2,F など分布ごと・自由度ごとに値が変わる。表を引く前に分布と自由度を確認)
- 上側 α
定着クイズ
Q1標準正規の上側 α 点 u(α) の定義は?
Q2有意水準5%の両側検定で使う標準正規のパーセント点は?
Q3自由度 (1,15) の F 分布の上側5%点 F0.05,1,15 と一致するのは?
標準正規の上側5%点 u(0.05)=1.645:これより右の面積(赤)がちょうど α=0.05。片側検定ではこの上側 α 点を、両側検定では片側 α/2 点(上側2.5%点 1.96)を使う。
で定義されます。たとえば上側5%点は
u(0.05)=1.645 (この右の面積が0.05)、上側2.5%点は
u(0.025)=1.96 です。これは『確率
値』という向きの量で、密度を積分して確率を出す(値
確率)操作の逆——分布関数の逆関数(分位点)に当たります。
や仮説検定で、棄却域の境目や信頼区間の端を決める『閾値』として絶え間なく使われる、極めて基礎的な概念です。
最も試験で混同されるのが片側と両側の使い分けです。有意水準 α を同じ5%に設定しても、片側検定と両側検定では使うパーセント点が違います。片側検定(例:母平均が基準より大きいか、と一方向だけ疑う)では、棄却域を右の裾だけに α ぶん置くので、境目は上側 α 点 u(0.05)=1.645 です。一方、両側検定(母平均が基準と異なるか、と両方向を疑う)では、α を左右の裾に α/2 ずつ振り分けるので、各裾の境目は上側 α/2 点 u(0.025)=1.96 になります。同じ5%でも片側は1.645、両側は1.96——この 1.645 と 1.96 の取り違えが、検定の結論を誤らせる頻出ミスです。『棄却域をいくつの裾に置くか』を必ず先に確認してください。なお両側95%信頼区間の端 ±1.96 も、両側で合計5%(片側2.5%ずつ)を切る同じ理屈です。
さらに重要なのは、パーセント点が正規分布だけのものではないという一般性です。任意の分布にパーセント点があり、しかも t 分布・χ2 分布・F 分布のように自由度に依存する分布では、パーセント点も自由度ごとに値が変わります。たとえば自由度15の t 分布の上側2.5%点は t0.025,15=2.131(正規の1.96より少し大きい=裾が重いぶん閾値が外側)。自由度 (1,15) の F 分布の上側5%点は F0.05,1,15≈4.541 で、これはちょうど t0.025,152=2.1312≈4.541 と一致します(F(1,m) が t(m) の2乗になる関係)。このように、検定で表から読む数字はすべて『その分布・その自由度の上側 α(または α/2)点』であり、パーセント点はそれらを貫く共通言語なのです。実務では『片側か両側か』『どの分布・どの自由度か』の2点を必ず確認してから表を引くのが鉄則です。
代表値
標準正規で u(0.05)=1.645(上側5%点)、u(0.025)=1.96(上側2.5%点)。検定・区間推定の閾値として頻出。
片側と両側で違う
有意水準 α が同じでも、片側検定は上側 α 点、両側検定は上側 α/2 点を使う。5%なら片側1.645・両側1.96。
信頼区間の端
両側95%信頼区間の ±1.96 は、両側で合計5%(片側2.5%ずつ)を切る上側2.5%点。α/2 の考え方は同じ。
自由度に依存する
t,χ2,F では自由度ごとにパーセント点が変わる。例:t0.025,15=2.131、F0.05,1,15≈4.541=2.1312。
(自由度15の
分布の上側2.5%点、正規の1.96より外側)。
F0.05,1,15≈4.541(自由度 (1,15) の F 分布の上側5%点)。これは t0.025,152=2.1312≈4.541 と一致する。
点と下側
点(または
点)を混同する(『右の面積が
が上側。左右どちらの裾の閾値かを必ず確認)
ネイマン・ピアソン
統計