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年金数理・用語・財政決算と差損益
当年度の損益を発生原因ごとに切り分ける作業。利差・脱退差・昇給差・新規加入差などに分け、合計が当年度剰余金と一致することを検算に使う。どこで狂ったかが分かるので、次の財政再計算の判断材料になる。
利差・脱退差・新規加入差を積み上げると当年度剰余金になる。合計が一致しない場合は、利源のどれかを数え落としているか二重に数えている。
当年度の損益を発生原因ごとに分解する作業。利差・脱退差・昇給差・新規加入差などに分け、合計が当年度剰余金と一致することを検算に使う。
利源分析は当年度剰余金を発生原因別に分解する作業である。
合計が当年度剰余金に一致することが検算になる
一致しなければ、利源を数え落としているか二重に数えている。答案でこの1行を確かめる価値は大きい。
各利源の式には、その利源以外はすべて予定の値が入る
利差を計算するときの運用対象資産は予定の額、昇給差を計算するときの責任準備金も予定の額である。実際の値を混ぜると二重計上になる。
どの利源が出るかは制度設計で決まる
給付も保険料も定額なら昇給差は構造的にゼロである。中途脱退者に給付がなければ、脱退差は解放された責任準備金がそのまま益になる。
入口は必ず表の恒等式
<計算の前提>
・NEN062 と同じ決算の設定(運用対象額 、予定利率 パーセント)
・実績は3つだけ:実際の運用利回りが パーセント、期末に58歳の被保険者10人が予定外に中途脱退(給付なし)、期末に58歳の者が20人だけ予定外に加入
・1人あたり責任準備金は
ある年度の利差損益が 、脱退差損益が 、新規加入差損益が で、他の利源は発生しなかった。このとき当年度剰余金に最も近いものはどれか。
利源分析で各利源を計算するときの約束として、正しい記述はどれか。
給付も保険料も給与と無関係な定額で設計されている年金制度において、構造的に発生しない利源はどれか。
関連問題は現在準備中です。
分解の順序が決まっている
利源は「他の利源を予定どおりに固定して、その利源だけを実際の値に置き換える」という順序で計算する。だから各利源の式には、その利源以外はすべて予定の値が入る。利差を計算するときの運用対象資産は予定の額であり、昇給差を計算するときの責任準備金も予定の額である。
どの利源が出るかは制度設計で決まる
給付も保険料も定額の制度では昇給差は構造的に発生しない。中途脱退者に給付がない制度では、脱退差は解放された責任準備金がそのまま益になる。「4つの利源が必ず出る」と思い込まない。
本試験の入口はいつも表
利源分析の設問は、実測した範囲ではすべて損益計算書または貸借対照表を先に穴埋めさせてから損益を逆算させる構造になっている。公式を覚えるだけでは1問も解けず、 と責任準備金のロールフォワードが出発点になる。
死差という利源もある
生命保険と同じく、実際の死亡が予定と違ったことによる損益を死差という。年金数理では中途脱退と死亡をまとめて脱退として扱う制度が多いが、両者を分けて出題する年度もある。
死差を別立てにする年度がある
中途脱退と死亡をまとめて脱退とする制度が多いが、2023年度問題1(4)は死差損益を利差損益と別に置き、両者の比を与えて逆算させている。
(1)利差損益
(益)
(2)脱退差損益
中途脱退者に給付がないので、解放された責任準備金がそのまま益になる。
(益)
(3)新規加入差損益
予定加入年齢は57歳で だが、実際に加入したのは58歳の者なので責任準備金が発生する。受け入れた資産はゼロなので
(損)
(4)昇給差損益
この制度は給付も保険料も定額なので昇給差は発生しない()。
(5)検算
で、NEN063 で出した当年度剰余金 と一致する。