吸収確率
知識マップモデリング・公式
ひとことで言うと
ランダムウォーク(concept: ランダムウォーク)で、上端 (目標達成)か下端 (破産)のどちらかに先に到達する確率を求めるのが吸収確率です。公正な賭けでは出発点に比例した単純な式でしたが、不公正な場合は比 のべきを使った式になります。
出発点 に対する上端 への到達(吸収)確率 。公正な場合は直線 、不公正な場合(、不利な賭け)は下に凸の曲線になり、出発点が低いと到達確率がぐっと下がる。
数式で表すと
吸収状態へ到達する確率。非対称ランダムウォークでは比 のべきで表せる。
試験に出る性質
不公正な場合の公式
()。上端 に先に到達する確率。
差分方程式
、境界 。1歩先で場合分けして立てる。
一般解の形
特性方程式 の解 から 。境界条件で係数決定。
公正な場合への一致
の極限で となり、concept: ランダムウォークの に一致する。
不利な賭けの形
()では は下に凸。出発点が低いと到達確率が急落し、破産しやすい。
例で見る
、出発点 、各ステップで上がる確率 (、)のとき、上端 に先に到達する確率は 。 公正な賭けなら だが、不利な賭けでは到達確率が下がる。
つまずきポイント
- 公正な場合()に不公正の公式をそのまま代入する( で になる。公正なら を使う)
- と 、または比 と を取り違える(上端到達の式は のべき。向きの確認を)
- 境界条件 を逆に置く( は破産で到達確率0、 は達成で到達確率1)
定着クイズ
不公正なランダムウォーク()で上端 に先に到達する確率 は?
吸収確率の差分方程式の境界条件は?
の極限で不公正の公式はどうなる?
この用語を扱う問題(3)