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生保数理・用語・契約変更
解約返戻金を担保に会社がお金を貸すのが契約者貸付。保険料が払い込まれなくなったときに、会社が自動的に保険料相当額を貸し付けて契約を続けさせるのが保険料振替貸付。どちらも「貸付金+利息」が最後に保険金から差し引かれる。
振替貸付は「貸付金の元利合計が翌年度の解約返戻金を超えない」範囲でしか実行できない。満期時には保険金額から元利合計が差し引かれる。
契約者貸付も保険料振替貸付も、担保は解約返戻金である。したがって元利合計が解約返戻金を超えない範囲でしか実行できない。 年経過時点の貸付金を 、貸付利率を 、振り替えられる年払営業保険料を とすると、翌年度も振替貸付を続けられる条件は
保険料振替貸付で立て替えられるのは純保険料ではなく営業保険料である
契約者が実際に払い込むはずだった金額を会社が立て替える仕組みだからである。2019年度問題2(7)は年払純保険料 0.0292 と年払営業保険料 0.0312 の両方を与えており、純保険料を使うと答が 0.584 となって別の選択肢に着地する。
満期時の貸付元利合計は、契約貸付の終価と、以後に振り替えた営業保険料の期始払終価の合計になる
保険金額1の養老保険で、20年経過時点の契約貸付が 、以後3年間にわたって年度始に年払営業保険料 が振り替えられたとする。貸付利率は とする。
保険料振替貸付において、会社が自動的に立て替える金額はどれか。
保険金額1の養老保険で、20年経過時点の契約貸付が0.30であり、以後3年間にわたって年度始に年払営業保険料0.025が振り替えられた。貸付利率を2.00%とするとき、23年経過時点の貸付元利合計に最も近いものはどれか。
年経過時点の貸付金が 、年払営業保険料が 、貸付利率が2.00%、 年経過時点の解約返戻金が であるとき、次年度の保険料振替貸付についての記述として正しいものはどれか。
解約返戻金を担保に資金を貸し付ける契約者貸付、保険料を自動的に立替える保険料振替貸付。利息の付利と債務残高の扱いが論点。
である。ここで振り替えられるのは純保険料ではなく営業保険料であることに注意する。契約者が実際に払い込むはずだった金額を会社が立て替える、という仕組みだからである。
満期時の貸付元利合計
年経過時点の契約貸付 があり、その後 年にわたって年度始に営業保険料 を振り替えたとする。満期時の貸付元利合計は
となる。第1項が契約貸付の終価、第2項が振り替えた保険料の終価である。振替は年度始に行われるので期始払の終価 を使う。
満期保険金は次のようになる。
出題は「満期保険金が所定の値になるような、ある時点の契約貸付額はいくらか」という逆算型が中心である。上の式を について解けばよい。解いたあとに、各年度で振替貸付が実行可能だったか(担保の範囲内か)を確認するところまでが一連の流れになる。
振替貸付が実行できるのは、貸付金の元利合計が翌年度の解約返戻金を超えない範囲に限られる
。解約返戻金が担保だからである。2019年度問題2(7)の解答例も、貸付額を求めたあとに各年度でこの条件を満たすことを確認している。
満期保険金は「保険金額から貸付元利合計を差し引いた額」になる
元本だけを差し引くのではない。逆に「満期保険金をいくらにしたいか」から貸付額を逆算させる出題が定番である(2019年度問題2(7))。
となる。仮にこの時点で満期を迎えるなら、受け取れる保険金は である。
立て替える金額を営業保険料ではなく純保険料にしてしまうと第2項が小さくなり、期始払 ではなく期末払 を使ってしまうと になる。どちらも桁は合うので気づきにくい。