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年金数理・公式・年金数理の基礎
「あと何年か」の平均。1年刻みで数えたのが略算 、連続で数えたのが完全 で、差はだいたい半年ぶんである。
略算平均余命は整数年ごとの残存確率を足した階段の面積、完全平均余命はその間を埋めた滑らかな面積。脱退が1年内で一様なら差はちょうど0.5になる。
は UDD のときの関係である
1年内の脱退が一様であることを使っている。向きは「完全のほうが大きい」で、端数の半年を拾うぶん増える。符号を逆に覚えると、終身年金現価との大小比較まで連鎖して崩れる。
<計算の前提> 受給者用の相棒モデル(B8 で新設・在職の脱退残存表とは別の表)
、
、、、、 の表がある。略算平均余命 の値として正しいものはどれか。
1年内の脱退が一様であるとき、完全平均余命 と略算平均余命 の関係として正しいものはどれか。
予定利率が正であるとき、期始払終身年金の現価 と の大小関係として正しいものはどれか。
関連問題は現在準備中です。
年齢 の被保険者の余命の期待値。完全平均余命 は連続、略算平均余命 は離散で、両者はおよそ だけ異なる。終身年金現価との大小比較で頻出。
… 完全平均余命(連続で数える)
1年内の脱退が一様(UDD)なら が成り立つ。半年ぶんの端数を拾うか捨てるかの違いである。
漸化式で1歳ずつ動かせる
1年生き延びる確率 を掛け、その先の余命に「いま数えた1年」を足す形になっている。表から直接足し上げた値との突き合わせに使える。
終身年金現価とは別の量
に対し である。 なので
で、等号は のときだけ。「終身年金現価は平均余命とほぼ同じ」という読み替えはできない。
在職年数の期待値と記号が衝突する
年金数理では在職年数の期待値(`NEN015`)にも の記号が使われることがある。あちらは定年で打ち切るので上端が有限で、まったく別の量である。記号ではなく問題文の定義式で判断する。
で1歳ずつ動かせる
表から直接足し上げた値と漸化式の値を突き合わせると、 の読み違いをその場で捕まえられる。本文の例では両方とも 2.0 になる。
で、等号は利率ゼロのときだけ
と を項ごとに比べればよい。予定利率が正であるかぎり終身年金現価のほうが必ず小さい。「年金現価はおよそ平均余命」という読み替えをすると、予定利率が高いほど大きく外れる。
和の上端は表の打ち切りで決まる
生命表なら最終年齢 、脱退残存表なら定年 で打ち切る。打ち切りのある表で無限和の公式をそのまま使うと、存在しない年齢の項を足してしまう。
は年齢とともに必ず下がるとはかぎらない
乳児死亡率が高い生命表では になる。危険な期間を通過したぶん、残りの期待値が伸びるためである。年金数理の脱退残存表でも、若年の退職率が高い制度では同じ形が出る。
(1) 略算平均余命
(2) 完全平均余命
UDD を仮定して
(3) 漸化式で検算
、
⇒ (1) と一致する。
(4) 終身年金現価との大小
予定利率2.0パーセントのとき (`NEN006` で計算する)。
なので が確かに成り立っている。割引のぶんだけ年金現価が小さい。