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経済・用語・金融政策・財政政策
金利がゼロ近傍まで下がると、国債・現金の利回り差がほぼなくなる。誰もが「これ以上国債は買わない・これ以上金利は下がらない」と思い現金保有を増やすので、中央銀行が貨幣を増やしても金利はそれ以上下がらない(金融政策が無効になる)。財政政策なら直接需要を増やせるため有効。
流動性の罠:LM曲線が下端で水平になる状況。金融政策(LM右シフト)をしても均衡Yは変わらない(金融政策無効)。財政政策(IS右シフト)ではY₀→Y₁の増加が実現し、かつ利子率が上昇しないためクラウディング・アウトも生じない(財政政策有効)。
利子率が極めて低く、投機的貨幣需要が無限大になる状態。LM曲線が水平になる。金融政策は無効(LM右シフトしても均衡Y不変)、財政政策は有効(IS右シフト→クラウディング・アウトなし)。
流動性の罠とは: 利子率が極めて低い(底の)水準に達すると、 ①債券価格が高すぎて将来の値下がりを全員が予想 ②投機的貨幣需要が無限大になる ③追加供給されたマネーをすべて現金として保有する → LM曲線が水平になる
流動性の罠での政策効果: ・金融政策(LM右シフト): LMが水平なので、右シフトしても均衡点が変わらない → 金融政策無効
・財政政策(IS右シフト): 水平LMに沿って均衡点が右へ動く → Y増加、r上昇なし → クラウディング・アウトも生じない → 財政政策が最も有効な状況
ケインズの「流動性の罠」: 1930年代大恐慌を説明するために提唱。金利を0近傍に引き下げても投資が増えない状態。 日本の1990年代〜2000年代(ゼロ金利政策)もこの状況に類似。
投機的貨幣需要とは
「将来債券価格が上がると思えば債券を買い(貨幣を手放す)、下がると思えば貨幣を保有する」という需要。利子率が低い(債券価格が高い)ときは「これ以上上がらない・下がるリスクが高い」と皆が考えるため、貨幣を保有しようとする投機的需要が無限大になる。
量的緩和と流動性の罠
ゼロ金利制約(利子率はゼロ以下にならない)のもとでも、量的緩和(QE:長期国債や資産の大規模購入)で予想インフレ率を高め実質金利を下げることで景気刺激効果を狙う政策。流動性の罠を「期待」チャネルで迂回しようとする試み。
現実のゼロ金利政策
日本:1999年〜2000年・2001年〜2006年のゼロ金利政策・量的緩和政策。欧米:2008年金融危機後・2020年コロナ禍でゼロ近傍まで利下げ。マイナス金利政策(ECB・日銀)も流動性の罠への対抗策として採用された。
流動性の罠の状況(r=0.1%程度):
・金融緩和:マネーストック10兆円増→民間がすべて現金保有→r不変・Y不変
・財政政策:政府支出10兆円増→乗数効果でY増加・r上昇せず→クラウディング・アウトなし
流動性の罠における金融政策の効果として正しいものはどれか。
流動性の罠において財政政策が特に有効な理由として正しいものはどれか。
流動性の罠が発生する状況の説明として正しいものはどれか。