GDP・国民所得
知識マップ経済(マクロ)・用語
ひとことで言うと
GDPは国内で1年間に新たに生み出された付加価値の合計。生産・支出・分配のどの側面から見ても必ず同じ値になる(三面等価)。支出面ではC(消費)+I(投資)+G(政府支出)+NX(純輸出)として計算される。
GDP三面等価。生産面・支出面・分配面は必ず等しくなる(国民経済計算の恒等式)。支出面:GDP=C+I+G+(X−M)が最も試験頻出。
数式で表すと
GDP = C + I + G + (X − M)
GDP(国内総生産)=国内付加価値の合計。三面等価:生産面=支出面(C+I+G+NX)=分配面。GNP=GDP+海外からの純要素所得。付加価値=売上−中間投入。
試験に出る性質
GDPに含まれないもの
①中古品の売買(付加価値なし)②株式・土地の売買(資産取引)③家事・育児(市場取引なし)④地下経済(測定不能)⑤政府の移転支出(年金・生活保護等)。政府の移転支出はGに含まれず受給者の消費Cに反映される。
名目GDP vs 実質GDP
名目GDP:当年の価格で評価(物価上昇もGDP増加に含む)。実質GDP:基準年の価格で評価(数量の変化のみ反映)。経済成長の実態把握には実質GDPを用いる。GDPデフレーター=名目/実質×100(インフレ指標)。
三面等価の理由(直感)
誰かの支出(支出面)は必ず誰かの収入(分配面)になり、収入を生む活動は必ず付加価値(生産面)を生む。経済全体では恒等的に三者が一致する(マクロの恒等式)。
例で見る
支出面でのGDP計算: 民間消費C = 300兆円、民間投資I = 80兆円 政府支出G = 100兆円、輸出X = 80兆円、輸入M = 60兆円 GDP = 300 + 80 + 100 + (80 − 60) = 500兆円
つまずきポイント
- 「輸入MはGDPから差し引く」。国内生産ではないため控除。純輸出(NX=X−M)として加算する形になるが、M単独では負の効果。消費Cや投資Iに含まれる輸入品をNXで相殺している。
- 「GDPは国内(Domestic)、GNPは国民(National)の概念」。外国で働く日本人の所得はGNPに含まれるがGDPには含まれない。日本在住の外国人の生産はGDPに含まれるがGNPには含まれない。
定着クイズ
GDPの支出面の式として正しいものはどれか。
GNPとGDPの関係として正しいものはどれか。
GDPに含まれないものはどれか。
この用語を扱う問題(0)