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損保数理・公式・損害額分布モデル
損害額の分布の中でも特に裾が重い(極端に大きい損害が起こりやすい)ことを表す代表的な分布。ある閾値を超えた損害額(超過額)も、また同じパレート分布に従うという性質(閾値不変性)をもつ。
同じ左端の値から出発しても、パレート分布(緑の実線)は指数分布(グレーの破線)より裾が重く、大きな損害額が起こる確率が相対的に高いことを示す模式図。
裾の重い損害額分布の代表例で、大口クレームのモデル化に用いる。閾値を超えた超過額も再びパレート分布に従う性質をもつ。
パレート分布は生存関数 がべき乗(多項式的)に減衰するため、指数分布のように指数的に減衰する分布より裾が重い。分布関数と期待値は
モーメント法によるパラメータ推定
パレート分布のパラメータは、サンプルの平均・分散(またはエクセス後の平均)からモーメント法で推定できる(2016年度問題1、2024年度問題2)。
超過損害額再保険を適用すると期待値は一定の減少率で下がる
パレート分布に従う損害額に超過損害額再保険(エクセス方式)を適用すると、期待値は一定の減少率で小さくなる(2019年度問題2)。
報告遅延がパレート分布に従う場合、IBNR件数の期待値を計算できる
報告遅延(発生から報告までの期間)がパレート分布に従うと仮定すると、ある時点でのIBNRクレーム件数の期待値を計算できる(2019年度問題3)。
パレート分布に従うサンプルの平均が150、分散が45,000であるとき、モーメント法によりパラメータを推定する。 と
パレート分布に従うサンプルの平均が150、分散が45,000であるとき、モーメント法によるα(形状母数)の推定値に最も近いものはどれか。
パレート分布(α=3, β=200)の期待値E[X]に最も近いものはどれか。
パレート分布に従う損害額Xについて、ある閾値dを超えた超過額(X-d|X>d)の分布はどうなるか。
( でないと期待値は発散する)。パレート分布はGPD(S006)の特殊ケース()にあたる。重要な性質として、閾値不変性(ある閾値 を超えた超過額 も、形状母数 は変わらず尺度母数だけ にシフトしたパレート分布に従う)がある。この性質は超過損害額再保険の期待値計算やIBNR備金評価に応用される。
が得られる(検算:、)。