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損保数理・公式・損害額分布モデル
巨大な損害額(テールリスク)をモデル化するための分布。ある閾値を超えた損害額の「超過分」の分布は、元の分布の形によらず、多くの場合ほぼ一定の形(GPD)に近づくという経験則に基づいている。
GPDのもとでは平均超過関数e(x)はxの1次関数になる(図はξ>0の場合で、閾値が上がるほど平均超過額も増える=裾が重いことを示す)。
ある閾値 を超えた損害額の超過分 の分布は、多くの実データで元の分布によらずほぼ一定の形(一般化パレート分布、GPD)に近づく(Pickands–Balkema–de Haanの定理)。GPDの分布関数は
平均超過関数と分布関数の関係式
平均超過関数と分布関数の間には
GPD(、)を考える。平均超過関数は
GPD(ξ=0.25、β=6)のとき、平均超過関数e(4)に最も近いものはどれか。
GPDの形状母数ξが正であるとき、対応する性質として正しいものはどれか。
実データの平均超過関数e(x)のプロットがxに対してほぼ直線になることは、何の目安になるか。
一般化パレート分布(GPD)は、閾値を超える損害額の超過分布の近似に用いられる分布。平均超過関数 は閾値超過額の平均で、GPDのもとでは の一次関数となる。
(:形状母数、:尺度母数)で、平均超過関数(閾値を超えた部分の条件付き期待値) は
という の1次関数になる。 なら傾きが正で裾が重い(パレート型)、 は指数分布(傾き0)、 は有限の上限をもつ有界分布に対応する。実務では、実データの平均超過関数プロットがほぼ直線になる範囲を探して閾値 を選び、そのデータにGPDを最尤推定で当てはめる。
閾値超過データからのGPD最尤推定
ある閾値を超えたデータのみを使ってGPDのパラメータを最尤推定できる(2017年度問題4)。
GPDでも支払限度額付き期待値を積分で計算できる
GPDに従う損害額に支払限度額を設定した場合の期待支払額は、GPDの生存関数を積分することで計算できる(2023年度問題3)。
GPDの分位点関数からVaR・TVaRを閉じた式で求められる
GPDは分位点関数が閉じた形で書けるため、VaR・TVaRを直接計算できる(2023年度問題3)。
となり、閾値が上がるほど平均超過額も増えている(、裾が重いことに対応)。このとき分布関数は となる。