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会計・用語・資産・有価証券の会計
借りて使う権利そのものを資産として計上する、という考え方(使用権モデル)。実質的に買ったのと同じかどうかで扱いを分けるのをやめ、借手は原則としてすべてのリースを貸借対照表に載せる。二分法が残るのは貸手の側だけである。
借手は短期・少額リースを除くすべてのリースについて使用権資産とリース負債を計上する(左=単一モデル)。貸手は従来どおりファイナンス・リースとオペレーティング・リースに分類する(右=二分法)。
借手は、短期リース及び少額リースを除き、すべてのリースについて使用権資産とリース負債を貸借対照表に計上する(単一モデル)。使用権資産は原資産を使用する権利を表す資産であり、リース負債は借手のリース料の未払分を割り引いた現在価値で測定する。貸手は従来どおり、リースをファイナンス・リースとオペレーティング・リースに分類して会計処理する。
企業会計基準第34号「リースに関する会計基準」(2024年9月公表)により、借手のリース会計は使用権モデルへ移行した。2027年4月1日以後開始する事業年度から強制適用され、2025年4月1日以後開始する事業年度から早期適用できる。
【借手】単一の会計処理モデル 借手は、短期リース(リース期間が12か月以内)および少額リースを除き、すべてのリースについて使用権資産とリース負債を計上する。ファイナンス・リースとオペレーティング・リースの区分は、借手には存在しない。 ・リース負債は、借手のリース料の未払分を割り引いた現在価値で測定する。割引率は、貸手の計算利子率を借手が知り得る場合はその利率を、知り得ない場合は借手の追加借入利子率を用いる。 ・使用権資産は、リース負債に前払リース料および付随費用(当初直接費用)を加え、受取リース・インセンティブを控除して算定する。 ・使用権資産は、原資産の所有権が借手に移転すると認められる場合は経済的耐用年数にわたり、それ以外の場合はリース期間にわたり残存価額をゼロとして償却する。 ・支払リース料に含まれる利息相当額は、利息法によりリース期間にわたって各期に配分し、元本部分はリース負債の返済に充てる。 ・リース期間には、借手が行使することが合理的に確実な延長オプションの対象期間を含める。
【貸手】従来の二分法が残る 貸手は、リースをファイナンス・リースとオペレーティング・リースに分類する。分類の要件は次の2つで、ともに満たす場合にファイナンス・リースとなる。 ・フルペイアウト:リース物件からもたらされる経済的利益を実質的に享受し、使用に伴うコストを実質的に負担すること。 ・解約不能:リース契約期間の中途において契約を解除できないこと(またはこれに準ずること)。 ファイナンス・リースは売買取引に準じて処理し、それ以外はオペレーティング・リースとして通常の賃貸借取引に準じて処理する。
【IFRS第16号との関係】 第34号は借手の会計処理をIFRS第16号と整合させたものであり、借手が単一モデルですべてのリースを計上する点で両者は一致する。貸手についてはIFRS第16号でも従来の分類が維持されており、この点も日本基準と同様である。残る差異は、短期・少額リースの免除規定の定め方など細部にとどまる。
借手の会計処理(単一モデル)
短期リース・少額リースを除き、すべてのリースについて使用権資産とリース負債を計上する。借手にファイナンス・リースとオペレーティング・リースの区分は無い。
使用権資産・リース負債の測定
リース負債は借手のリース料の未払分の割引現在価値。使用権資産はこれに前払リース料と付随費用を加え、受取リース・インセンティブを控除した額。利息相当額は利息法で各期に配分する。
貸手に残る二分法
貸手はリースをファイナンス・リースとオペレーティング・リースに分類する。分類の要件はフルペイアウトと解約不能の2つで、ともに満たす場合にファイナンス・リースとなる。
年間リース料5,640円を4年間、期末払いで支払うリース契約を借手として締結した。割引率4%における4年間の年金現価係数が3.63のとき、リース開始日に計上するリース負債はいくらか。
リース負債(リース料の未払分の現在価値)円。前払リース料も付随費用も無いため、使用権資産も同額の20,473円となる。
貸手がリース取引をファイナンス・リースに分類するための2要件の組み合わせとして正しいものはどれか。
年間リース料4,000円を3年間、期末払いで支払うリース契約を借手として締結した。割引率5%における3年間の年金現価係数が2.72のとき、リース開始日に計上するリース負債の額はいくらに最も近いか。
企業会計基準第34号の下で借手が計上した使用権資産の減価償却について、正しいものはどれか。ただし、原資産の所有権は借手に移転しないものとする。