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モデリング・公式・時系列
AR(1)の予測は『平均回帰』が本質です。 期先の点予測は で、 が に向かうため遠い将来ほど無条件平均 に吸い寄せられます。同時に予測誤差の分散は増えていき、最終的に無条件分散 に収束する——遠い未来ほど『平均に近いが不確実』になるのです。
AR(1)
AR(1) モデル
k期先の点予測
→ 無条件分散
AR(1) の 期先点予測は?
のとき 期先の点予測は?
AR(1) で のとき予測誤差分散は?
AR(1)の 期先予測は 倍に減衰。予測誤差分散は徐々に増える。
次に予測の不確実性です。 期先の予測誤差 は途中で入ってくるショック の重み付き和になり、その分散は です。 では (1期先は1個のショックぶん)ですが、 が増えるにつれて単調に増え、 なので で つまり無条件分散に収束します。直感的には、遠い未来の値については現在値の手がかりがほぼ効かなくなり、予測の不確実性が『何も知らないときの分散(無条件分散)』にまで膨らむ、ということです。点予測は平均 へ、予測誤差分散は無条件分散 へ——どちらも『無条件の世界』に向かって収束するのが対になっています。
具体例で確かめます。 とすると無条件分散は 。現在 として点予測は、 で 、 で 、 で 、 で (平均回帰)。予測誤差分散は なので、 で 、 で 、 で 、 で 。点予測は へ縮みつつ、予測誤差分散は へ広がる——『将来が遠くなるほど予測は平均に近づき、しかし不確実性は無条件分散に向かって増大する』という二重の収束がはっきり見て取れます。
平均回帰
より 。 で点予測は無条件平均 に収束。遠い将来ほど現在値を忘れる。
予測誤差分散
。 とともに単調増加。 では 。
無条件分散へ収束
より で 。不確実性が『何も知らないときの分散』まで膨らむ。
二重の収束
点予測は平均 へ、予測誤差分散は無条件分散 へ。遠い未来は『平均に近いが最も不確実』。
区間予測(信頼区間つきの予測)
点予測 に加え、条件付き分布が正規分布に従うことを使って区間予測を作れる:(は標準正規分布の上側 点)。2024年度で大問(15点)として出題された。
AR(p)の予測誤差分散はMA(∞)表現で計算
AR(2)以上では、AR(p)モデルをMA(∞)表現 に書き直し(、 の漸化式)、期先の条件付き分散を として計算する(2020年度でAR(2)をMA(∞)表現に変換し5期先の条件付き分散を求める出題がある)。
点予測: 、、、(平均回帰)。
予測誤差分散: → 、、、。