読み込み中…
読み込み中…
モデリング・用語・時系列
自己相関 はラグ 離れた値どうしの相関ですが、モデル識別では ACF(自己相関)と PACF(偏自己相関)の2枚組で見ます。AR は ACF が指数減衰・PACF がラグ で打ち切り、MA は逆に ACF がラグ で打ち切り・PACF が指数減衰。この『減衰か打ち切りか』のパターンで次数 を読み取るのが実用スキルです。
AR(1) の ACF(緑)は
同一系列のラグ
自己相関 (時系列で導入)は、同じ系列のラグ
ACFとPACFの2枚組
ACF は をラグごとに並べたもの、PACF は間接経路を除いた
AR(1) : ACF は →
AR() のACF・PACFのパターンは?
MA(1) の と は?
ACFが『急に0に切れた』ら?
PACF とは、ラグ の自己相関から『途中のラグ を通じた間接的な相関』を取り除いた、 と の直接の結びつきだけを測ったものです。たとえば AR(1) では と は を経由して相関しますが、 を固定して間接経路を消すと直接の相関は になります。だから AR(1) の PACF はラグ1だけが大きく、ラグ2以降は にぴたりと切れます。一般にAR() は ACF が指数(または減衰振動)で尾を引き、PACF がラグ で打ち切りになります。MA() はちょうど立場が逆で、ACF がラグ で打ち切り、PACF が指数で尾を引きます。表にすると『AR:ACF減衰/PACF打ち切り、MA:ACF打ち切り/PACF減衰』で、打ち切りが起きるラグの位置がそのまま次数を教えてくれます。
この識別法を数値で確かめましょう。AR(1) で の ACF は なので、 で 、 で 、 で と、 に向かってずっと尾を引きます(決して にならない=指数減衰)。一方 MA(1) で の ACF は、、 なので 、そして とラグ2でぴたり に切れます。両者を並べると、『ACF が急に に切れたら MA、いつまでも尾を引けば AR』という実用的な見分け方が一目で分かります。実データではノイズで完全に にはならないので、信頼区間(おおよそ の帯)を超えるかどうかで『有意なラグ』を判定し、 を推定します。ACF と PACF の両方を必ずセットで見るのが鉄則です。
AR()のパターン
ACF は指数(または減衰振動)で尾を引く、PACF はラグ で打ち切り。打ち切り位置が次数 。
MA()のパターン
ACF はラグ で打ち切り、PACF は指数で尾を引く。ARとちょうど立場が逆になる。
識別の合言葉
『急に に切れたら MA・いつまでも尾を引けば AR』。打ち切りが起きるラグがそのまま次数を示す。
有意性の判定
実データはノイズで完全に にならない。 の信頼帯を超えるラグを『有意』とみて を推定。
ユール・ウォーカー方程式によるPACFの実際の計算
AR(2)やMA(2)などラグ3以降のPACFを求めるには、まずユール・ウォーカー方程式で を計算し、次に連立方程式( の各段で 等)を解いて を求める。H28年度(AR(2))・2019年度(MA(2))でこの手順がそのまま出題されている。
MA(1) : より 、。
→ ACF が急に に切れたら MA、いつまでも尾を引けば AR、と識別できる。