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モデリング・用語・時系列
現在の値が、直前の値に係数φを掛けたものに新しいランダムな変動(誤差項)を加えて決まる、時系列データの基本モデルです。
時系列データの「前の値に引かれる」性質をモデル化する最も基本的な手法で、ARIMAなどより複雑なモデルの土台になります。
AR(1)過程の時系列。一定の平均の周りを変動し、|φ|<1ならいつかは平均に引き戻される。
AR(1)(1次の自己回帰)モデルは
モデルの式
のAR(1)過程の平均は
AR(1)モデル Yt=c+φYt-1+εt が定常であるための条件は?
c=3, φ=0.4のAR(1)過程の平均μは?
AR(1)過程のk期離れた自己相関ρkは?
自己回帰モデル。AR(1) は 。 で定常。
このモデルが定常(定常性)であるためには が必要です。この条件のもとで、平均は 、分散は (σ²は誤差項の分散)、k期離れた自己相関は となります。φが1に近いほど自己相関が長く続き(値の変化がゆっくり)、φが0に近いほど各時点の値はほぼ独立に近い振る舞いをします。
|φ|≥1の場合は非定常(分散が時間とともに増大したり、ランダムウォークのように発散したりする)になり、AR(1)の標準的な公式(平均・分散・自己相関)は使えなくなります。
定常条件
。
平均
。
分散
。
自己相関
(k期離れた値との相関。φが1に近いほど減衰が遅い)。
AR(p)への一般化と定常条件
AR(p)モデル が定常であるための必要十分条件は、特性方程式 の解の絶対値がすべて1より大きいこと。AR(1)の はこの特殊ケース()。
ユール・ウォーカー方程式(自己相関の連立方程式)
AR(p)の自己相関は (、、)を満たす(ユール・ウォーカー方程式)。AR(2)なら 、 から順に計算できる。
標本自己相関からのパラメータ推定
AR(1)モデルはモーメント法で (標本自己相関そのもの)、( の逆算)と推定できる。H29・2024年度で連続して出題された頻出パターン。