投資家の効用・リスク選好
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ひとことで言うと
リスク回避型の投資家は「同じ期待収益率なら分散が小さいほど嬉しい」「同じ分散なら期待収益率が高いほど嬉しい」と感じる。その好みを表すのが効用関数と無差別曲線。
σ(横軸)と期待収益率(縦軸)上の無差別曲線。リスク回避が強いほど曲線が急峻になる(同じリスク増加に対してより高いリターンを要求)。
数式で表すと
リスク回避型の効用関数はリターンで増加・リスクで減少。代表的表現 U = E[R] − (A/2)σ²(A > 0:リスク回避係数)。無差別曲線は右上がり。
試験に出る性質
リスク回避係数 $A$ が大きいほど急峻な無差別曲線
急峻な曲線は「リスクが少し増えるだけで大幅なリターン増を要求する」ことを意味する。
最適ポートフォリオは無差別曲線とフロンティアの接点
より「右上」にある無差別曲線ほど効用が高い。フロンティア(または資本市場線)と接する最も右上の無差別曲線が最適解。
効用関数 $U = E[R] - (A/2)\sigma^2$ は正規分布のもとで厳密に成立
収益率が正規分布に従うとき、この 2 次の効用関数は平均と分散のみで効用が決まるため正確。非正規(歪度や尖度が大きい)な収益率では近似に過ぎない。
例で見る
、ポートフォリオ X が ・、ポートフォリオ Y が ・ のとき:、。 なので の投資家は Y を選ぶ。
つまずきポイント
- 効用関数の (分散)と (標準偏差)を混同しない。 の は分散(標準偏差の 2 乗)。
- 「リスク回避型」は損失を嫌うという意味ではなく、同じ期待収益率なら分散が小さいほど好む、という意味。高リスク・高リターンの投資も、効用が高ければ選ぶ。
定着クイズ
効用関数 において、、期待収益率 、分散 (標準偏差 )のとき効用はいくらか。
リスク回避係数 が大きくなるほど、リスク(σ)と期待収益率の平面上の無差別曲線はどうなるか。
リスク中立()の投資家の無差別曲線と行動の説明として正しいものはどれか。
関連:#R006
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