最小分散ポートフォリオ
知識マップ投資理論・定理
ひとことで言うと
期待収益率を固定したとき、最もリスク(分散)を小さくできる資産の組み合わせ比率。2 資産の場合は解析的に求まる公式がある。
効率的フロンティア上で最もσ(リスク)が小さい点が最小分散ポートフォリオ(赤丸)。これより下(非効率・破線)に比べ同じリスクで高いリターンが得られる。
数式で表すと
所与の期待収益率を達成するポートフォリオのうち分散が最小のもの。2資産の場合 w₁* = (σ₂²−σ₁₂)/(σ₁²+σ₂²−2σ₁₂)。
試験に出る性質
全体のフロンティアの中で最もσが小さい点
最小分散点より期待収益率が低いポートフォリオはフロンティア上に存在するが、同じリスクでより高い収益率が取れるため「非効率」とみなされる。
$\rho = 1$ のとき最小分散点でもリスクは残る
相関係数が 1 でなければ必ず単資産保有よりリスクを下げられるが、完全正相関のときは最小分散点でも分散効果がない。
多資産の場合は数値最適化が必要
3 資産以上では行列計算(最小化問題の解)が必要になる。2 資産のみ解析解がある。
例で見る
、、()のとき:。つまり資産 1 を約 17%、資産 2 を約 83% 保有するとリスクが最小になる。
つまずきポイント
- 「最小分散ポートフォリオ」と「接点ポートフォリオ(シャープ比最大)」を混同しない。最小分散点は単純にリスクを最小化する点であり、必ずしも最も効率的な投資先ではない。
- の公式は分子・分母ともに共分散 が含まれる。相関係数 で代入する場合は に変換してから代入する。
定着クイズ
, , (無相関)の 2 資産における最小分散ポートフォリオの資産 1 の比率として最も近い値はどれか。
最小分散ポートフォリオについて正しい記述はどれか。
2 資産の相関係数が (完全正相関)の場合、最小分散ポートフォリオについて正しい記述はどれか。
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