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投資理論・公式・投資家の選好・効用理論
リスクのある賞金くじの価値を、確率で重み付けした「効用の期待値(期待効用)」で測る。その期待効用と同じ効用を与える確実な金額が確実等価。リスク回避型なら確実等価は期待値より小さく、その差がリスク・ディスカウント。
凹の効用関数(リスク回避型)。確実等価 CE は期待値 E[x] より左(小さい)にあり、その差がリスク・ディスカウント。
期待効用 E[U(x)] を最大化する枠組み。確実等価 CE は同じ効用を与える確実な金額 CE = U⁻¹(E[U(x)])。リスク・ディスカウント = 期待値 − 確実等価。リスク回避型では CE < E[x]。
期待効用理論:リスクのある結果 に対し、投資家は金額そのものではなく効用 の期待値
混合くじの期待効用の大小比較
2018年(問9(Ⅰ)(4))、2023年(問10(3))、2025年(問10(4))で共通して、複数の確率くじA・Bを一定割合で組み合わせた新しいくじC(例:AとBを0.5口ずつ)について、期待効用の大小関係を問う出題が続いている。凹関数の期待効用の性質(イェンセンの不等式)から、組み合わせによる分散低減効果で
くじ「確率 0.5 で 36 円、0.5 で 64 円」、効用関数 のとき:
期待効用
効用関数 の投資家にとって、くじ「確率0.5で36円、0.5で64円」の確実等価はいくらか。
リスク回避型の投資家について、確実等価 と期待値 の大小関係として正しいものはどれか。
リスク・ディスカウント(リスクプレミアム)の定義として正しいものはどれか。
確実等価額の計算パターン
賞金額に対する効用関数(型や型が頻出)が与えられ、確率くじの確実等価額をを満たす値として逆算させる出題が毎年出ている(2017年問9(Ⅰ)(1)、2018年問9(Ⅰ)(3)、2022年問10(1)、2023年問10(2)、2025年問10(1))。期待値ではなく期待「効用」を先に計算してから逆関数でを求める、という2段階の計算を要求される点が典型的なつまずきどころである。
限界効用逓減とリスク・ディスカウント額の向きのトラップ
2019年(問9(Ⅱ))では、「効用関数の湾曲が小さくなればなるほど、リスク・ディスカウント額は大きな数値になる」という記述の誤りを見抜かせる出題があった(正しくは湾曲が大きくなるほどリスク・ディスカウント額は大きくなる)。同問では「同一の無差別曲線上にある異なる2点で期待効用が等しいものは存在しない」という記述も誤り(無差別曲線上では期待効用は等しい)であり、効用関数の凹凸とリスク・ディスカウント額の大小関係を逆に記述する誤肢が頻出する。
確実等価 円
期待値 円 なので リスク・ディスカウント 円。