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年金数理・公式・未積立債務と特別保険料
約束した額(責任準備金)から手元にある額(積立金)を引いた差。プラスなら足りない、マイナスなら余っている。差が開くとき、動いているのはたいてい積立金ではなく責任準備金のほうである。
共通トイモデルに積立金 5,000 を置いたときの未積立債務。責任準備金 7,410.09 との差 2,410.09 がそれにあたる。棒の高さの差なので、どちらか一方だけが動いても差は動く。
責任準備金が積立金を上回っている部分。制度発足時の過去勤務期間や、計算基礎率の変更・実績の乖離で発生し、特別保険料で計画的に償却する。
は責任準備金、 は積立金。 なら不足で、これを未積立債務(過去勤務債務)と呼ぶ。
で、負なら剰余
未積立債務は差そのもの。 が を上回れば負になり、償却の対象ではなく剰余として扱う。
動くのはたいてい責任準備金の側
積立金は実在の資産なので勝手には増減しない。
<計算の前提> 共通トイモデル(予定利率2.0パーセント)。責任準備金 、積立金 。
(1)未積立債務を出す
責任準備金を 、積立金を とするとき、未積立債務 を表す式はどれか。
責任準備金 、積立金 の制度で予定利率を引き下げ、責任準備金が 8 パーセント増えた。積立金は変わらないとき、引下げ後の未積立債務はどれか。
未積立債務の説明として正しいものはどれか。
関連問題は現在準備中です。
どこから生まれるか
① 制度発足時に、発足前の勤務期間にも給付を付けた場合(本来の意味の過去勤務債務) ② 予定利率の引下げなど計算基礎率の変更 ③ 実績と予定の乖離、給付水準の改定 ④ 財政方式の変更(2020年度 問題2(2)-02 が問うている)
動いているのは責任準備金のほう
積立金 は実際にある資産なので勝手には増減しない。未積立債務が大きく動くときは、たいてい が動いている。2025年度 問題3(1)-02 は予定利率を 2.5 パーセントから 2.0 パーセントへ引き下げて責任準備金が 8 パーセント増えた場合を扱っており、増えたぶんがそのまま新しい未積立債務になる。
計算基礎率どおりなら $U$ は $0$ に落ち着く
加入年齢方式で定常状態に達し、すべてが予定どおりに推移すれば、積立金は責任準備金にちょうど一致する。共通トイモデルでは両方とも になる。 が立っているのは、どこかで予定と違うことが起きた印である。
償却の途中の残高は別の名前を持つ
未積立債務を特別保険料で減らしていく途中の残高を未償却過去勤務債務残高と呼ぶ。その後に新しく発生したぶんは後発債務として区別する。
予定利率の引下げは を生む
割引率が下がると責任準備金が増える。2025年度 問題3(1)-02 は責任準備金が 8 パーセント増える形で問うている。
財政方式の変更でも発生する
2020年度 問題2(2)-02 は個人平準保険料方式から加入年齢方式への変更で発生する未積立債務を問うている。
予定どおりなら定常状態で
加入年齢方式の共通トイモデルでは積立金も責任準備金も に落ち着く。 が立つのは予定とずれた印。
(2)予定利率を引き下げる
責任準備金が 8 パーセント増えたとする。
増加分は 。積立金は1円も動いていないのに、未積立債務は 24.6 パーセント増える。
(3)$U$ のほうを $1.08$ 倍しない
は誤り。 パーセント増えるのは責任準備金であって差ではない。 を先に動かしてから差を取り直す。
(4)符号を確かめる
もし なら で、これは剰余である。特別保険料は要らない。