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株価指数先物・為替先物

知識マップ

投資理論公式

ひとことで言うと

株価指数先物はポートフォリオ全体のベータ(市場感応度)を素早く調整する道具。為替先物はカバー付き金利平価に基づき価格が決まる(2 通貨間の金利差を反映)。

数式で表すと

FS=(1+rd)T(1+rf)T\frac{F}{S} = \frac{(1+r_d)^T}{(1+r_f)^T}(カバー付き金利平価)

ベータヘッジ枚数 N = (β_target−β_P)/β_F × V_P/V_F。カバー付き金利平価:F/S = (1+r_d)^T/(1+r_f)^T。債券先物の最割安銘柄(CTD)はコスト最小のもの。

ベータヘッジ(株価指数先物): ポートフォリオのβを βP\beta_P から βtarget\beta_{target} に変更するための先物枚数: N=βtargetβPβF×VPVFN^* = \frac{\beta_{target} - \beta_P}{\beta_F} \times \frac{V_P}{V_F} ここで VPV_P:ポートフォリオ価値、VFV_F:先物 1 枚の価値(== 先物価格 ×\times 乗数)、βF\beta_F:先物のβ(通常 1)。 N<0N^* < 0:先物を売る(β低下)、N>0N^* > 0:先物を買う(β上昇)。 カバー付き金利平価(為替先物): FS=(1+rd)T(1+rf)T\frac{F}{S} = \frac{(1+r_d)^T}{(1+r_f)^T}rdr_d:国内金利、rfr_f:外国金利、SS:直物為替レート) 高金利通貨の先物は直物より安い(高金利分だけ先物ディスカウント)。

試験に出る性質

β=0 にするには先物売りで完全ヘッジ

βtarget=0\beta_{target} = 0 を代入すると N=βP/βF×VP/VFN^* = -\beta_P / \beta_F \times V_P / V_F(負 → 売り)。ポートフォリオを「市場中立」にするために必要な先物枚数。

カバー付き金利平価は無裁定から導出

「円を借りてドルを買い外貨運用し先物売りで換算」の利益がゼロになる条件が F/S=(1+rd)/(1+rf)F/S = (1+r_d)/(1+r_f)。金利が高い通貨は将来安くなる(先物ディスカウント)。

債券先物の最割安銘柄(CTD)

債券先物の売り手は引き渡す銘柄を選べる。最もコストが低い銘柄が選ばれる(CTD:Cheapest to Deliver、最割安銘柄)。CTD の動きが先物価格に最も影響する。

例で見る

βP=1.2\beta_P = 1.2βtarget=0.8\beta_{target} = 0.8VP=10,000V_P = 10{,}000 万円、先物価格 2,000 万円(1 枚)、βF=1\beta_F = 1 のとき: N=(0.81.2)/1×10,000/2,000=0.4×5=2N^* = (0.8-1.2)/1 \times 10{,}000/2{,}000 = -0.4 \times 5 = -2(2 枚売り)

つまずきポイント

  • NN^* が負なら先物「売り」、正なら先物「買い」。β低下を目的とするヘッジは先物を売る(マーケットリスクに反対のポジション)。
  • カバー付き金利平価で金利が高い国の通貨の先物は「直物より安い(ディスカウント)」。「高金利 == 先物も高い」と逆に覚えないこと。

定着クイズ

βP=1.5\beta_P = 1.5βtarget=0.5\beta_{target} = 0.5VP=6,000V_P = 6{,}000 万円、先物 1 枚の価値 VF=1,000V_F = 1{,}000 万円(βF=1\beta_F = 1)のとき、必要な先物の枚数と売買方向はどれか。

カバー付き金利平価 F/S=(1+rd)T/(1+rf)TF/S = (1+r_d)^T/(1+r_f)^T で、国内金利 rd=1%r_d = 1\%、外国金利 rf=4%r_f = 4\%、現在為替レート S=150S = 150 円/ドル、T=1T = 1 年のとき、1 年先物為替レートはいくらか(小数第 1 位まで)。

カバー付き金利平価が意味することとして正しいものはどれか。

関連:#R040

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