先物・フォワード(無裁定価格)
知識マップ投資理論・公式
ひとことで言うと
フォワード(先物)価格は「今すぐ株を買い、資金を借りて将来引き渡す」戦略の無裁定コスト。無配当株なら (キャッシュ・アンド・キャリー価格)。配当があると配当分だけフォワードは低下する。
無裁定によるフォワード価格の導出。今日 S₀ で株を購入・資金借入し、T年後に F₀ で引き渡す。無裁定から F₀=S₀(1+r)^T が成立。これより高い or 低い価格があれば裁定取引が可能。
数式で表すと
無配当株のフォワード価格 F₀ = S₀(1+rₓ)^T。連続配当利回り q: F₀ = S₀e^{(r−q)T}。ベーシス = 現物価格 − 先物価格。
試験に出る性質
コスト・オブ・キャリーの考え方
フォワード価格 現物価格 保有コスト(金利) 配当受取。金利 配当利回りなら先物プレミアム(:コンタンゴ)、逆ならバックワーデーション。
裁定取引の方向
:現物を買って先物を売る(キャッシュ・アンド・キャリー)裁定。:先物を買って現物を空売りするリバース・キャッシュ・アンド・キャリー裁定。
フォワードと先物の違い
フォワードは相対(OTC)契約で満期時のみ決済。先物は取引所上場で日次値洗いがある(証拠金・変動証拠金)。価格付けの基本は同じだが金利の確実性などにより差が生じることがある。
例で見る
円、(年率)、 年(6 か月)、配当なし: 円
つまずきポイント
- 配当が発生すると「フォワードホルダーは配当を受け取らない」ため は配当分だけ低くなる()。配当を加算してしまわない。
- フォワード価格は「今決める将来の価格」、先物価格も基本同じだが日次決済がある。どちらもポジションの「現在価値」はゼロ(プレミアムなし)。
定着クイズ
無配当株の現在価格 円、(年率)、 年の無裁定フォワード価格はいくらか(小数第 1 位まで)。
実際のフォワード価格 が無裁定価格 より高い場合、どの裁定取引が可能か。
配当(現在価値 円)がある株式( 円)の 1 年フォワード価格()はいくらか。
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