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年金数理・公式・標準保険料と責任準備金
通常の給付をまかなうために毎年拠出する保険料。給付現価を「これから保険料を受け取る器」で割ると出る。器が給与現価なら給与に掛ける「率」が、人数現価なら1人あたりの「額」が出てくる。
標準保険料は給付現価を分母の現価で割るだけ。分母が給与現価なら率、人数現価なら1人あたりの額になる。
標準保険料は、通常の給付(過去勤務債務を除く)をまかなうために毎年拠出する保険料である。考え方は一貫していて、給付現価を保険料の受け取り側の現価で割るだけである。
分母で「率」か「額」かが決まる
・給与に比例して拠出するなら、分母は給与現価。出てくるのは給与に掛ける率(標準保険料率)
・1人あたり定額で拠出するなら、分母は人数現価。出てくるのは1人あたりの額
10年すべてで出題される最重量論点
10年分の出題箇所300行のうち21行・61点が標準保険料に対応し、年金数理の概念別では最大級である。定式化(大問の空欄補充)と数値計算(小問)の両方で問われる。
分母が給与現価か人数現価かで「率」か「額」かが決まる
2025年度問題1(8)は、給与比例の標準保険料率に「給与現価 ÷ 人数現価」を掛けて1人あたり定額の標準保険料に換算させる(5点)。算式が問題文に与えられているので、 が何の現価かを取り違えなければ落とせない。
加入年齢方式は加入年齢時点の収支相等で決める
2016年度問題3ブロック3・2022年度問題2(1)(ア)は、加入年齢方式の標準保険料率を計算基数で定式化させる。
<計算の前提>
・NEN041 と同じ制度(加入57歳・定年60歳・ は 2.0 パーセント・定年退職者に年金額1の終身年金)
・給与指数 、
1人あたり定額で拠出する制度の標準保険料を求めるとき、給付現価を割る分母として正しいものはどれか。
給付現価 6.5963、人数現価 2.6513、給与現価 2.7742 の制度で、1人あたり定額の標準保険料に最も近いものはどれか。
加入年齢方式における標準保険料の決め方として正しいものはどれか。
関連問題は現在準備中です。
通常の給付を賄うために毎年拠出する保険料。給与比例なら「給付現価÷給与現価」で率として、定額なら「給付現価÷人数現価」で額として求める。
本試験は給与現価にも人数現価にも同じ を使い、その場で「給与現価を とすると」「人数現価を とすると」と定義する。記号ではなく定義文を読むこと。なお は人数現価ではなく 歳の被保険者数である。
加入年齢方式では加入年齢時点で収支を相等させる
加入年齢 歳の被保険者について、加入時点で
(保険料収入現価)=(給付現価)
が成り立つように率を決める。これが加入年齢方式の標準保険料率 である。この定義から、加入年齢時点の責任準備金は必ず0になる。
払い込みは「定年年齢 − 1」歳まで
保険料は期初払いで、定年到達年度には払い込まない設計が標準である。分母の現価を から まで足すのはこのためで、 まで足すと1年多くなる。
標準保険料率から定年年齢を逆算させる形もある
2025年度問題2(3)(イ)は、与えられた標準保険料率が実現する定年年齢を求めさせる(3点)。式を「 を求める向き」だけで覚えていると詰まる。
・保険料の払い込みは57歳から59歳までの期初3回
<諸数値>
・給付現価
まず分母を作る。人数現価は、期初に生きて在職している人の割合を割り引いて足す。
給与現価は、そこに給与指数を掛ける。
(1)定額で拠出する場合
(2)給与比例で拠出する場合
これは「給与1あたり 2.3777」という率である。57歳の給与指数は1なので、57歳時点の拠出額は 2.3777 で、定額の 2.4879 より小さい。昇給を見込むぶん、給与比例では前半の拠出が軽くなる。同じ給付現価をまかなっていても、拠出の時間配分が違う。