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確率・用語・期待値・モーメント
確率変数の『すべての積率(平均・分散など)』を1つの関数にまとめる道具という点は積率母関数(MGF)と同じですが、特性関数は複素数 を使うことで、どんな分布でも必ず存在するという強みがあります。中心極限定理の証明など、理論的な道具として使われます。
特性関数φ(t)のグラフ。t=0でφ(0)=1を通り、常に|φ(t)|≤1の範囲に収まる点がMGFと異なる。
確率変数 の特性関数は
定義
(
確率変数 が に一様に分布するとき、特性関数は
特性関数 が積率母関数 より優れている点は?
の値は?
独立な確率変数について、の特性関数は?
確率変数 の特性関数は ()で定義される。積率母関数(MGF)とほぼ同じ性質を持つが、が任意の実数で常に存在する(MGFは存在しない分布がある)点で優れる。期待値 が存在するとき と展開でき、独立な確率変数の和の特性関数は各特性関数の積になる性質から、中心極限定理の証明などに利用される。
期待値 が存在するとき、 とテイラー展開でき、積率母関数と同様に微分してモーメントを取り出せます。また独立な確率変数の和の特性関数は各特性関数の積になります。 この性質と一意性定理(特性関数が分布を一意に定める)を組み合わせることで、独立な確率変数の和の極限分布が正規分布に近づくこと(中心極限定理)などが証明できます。
常に存在する
が常に成り立つため、積率母関数と違いどんな分布でも定義できる。
φ(0)=1
。すべての分布で共通。
独立な和は積になる
のとき 。中心極限定理の証明に利用される。
積率母関数との使い分け
積率母関数が存在する分布では積率母関数の方が計算しやすいことも多いが、コーシー分布のように積率母関数が存在しない分布では特性関数を使う。
となる。 を代入すると各項が1になるため となり、性質「」と一致することが確認できる。