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統計・用語・仮説検定
分割表(クロス集計)を使って「2つのカテゴリ変数が独立か(関連が無いか)」を調べる検定です。χ²統計量 を使う検定には「適合度検定」と「独立性検定」の2つがあり、このページは後者を扱います(前者は 適合度検定)。どちらも観測度数 と期待度数 のズレを測りますが、自由度の決め方が違います。
2×2分割表の各セルに観測度数 と期待度数 を書き込んだ図。期待度数は
独立性検定は、χ²統計量 を使う検定の一つです。観測度数
共通の統計量
。観測と期待のズレを二乗して
2×2分割表で観測度数が (総合計100、行合計40・60、列合計50・50)。左上の期待度数は
χ²検定の統計量 で割る分母は?
行 列の分割表による独立性検定の自由度は?
独立性検定での期待度数 の求め方は?
カイ二乗統計量による検定の総称(適合度・独立性)。期待度数との乖離を測る。
適合度検定は「1つのカテゴリ変数が想定した理論分布に従うか」を調べるもので、自由度はカテゴリ数 から (パラメータを推定した分だけさらに減る)です。これは 適合度検定で詳しく扱ったので、ここでは振り返るだけにとどめ、新しい話題として独立性検定を主役にします。
独立性検定は、2つのカテゴリ変数が独立か(関連がないか)を 行 列の分割表(クロス集計表)で調べます。帰無仮説は「2変数は独立」。このとき各セルの期待度数は、独立なら同時確率が周辺確率の積になることから E_{ij}=\dfrac{(\text{i 行の合計})\times(\text{j 列の合計})}{\text{総合計}} で計算します。検定統計量は同じく ですが、自由度は適合度検定とは異なり です( は行数、 は列数)。行・列それぞれの合計を固定すると自由に決められるセルが 個になるためで、たとえば2×2表なら自由度は です。適合度検定の とは別物なので、表の形から を必ず使い分けてください。期待度数が小さすぎる(目安5未満の)セルが多いとχ²近似が悪くなるのは、適合度検定と同じ注意点です。
2つの検定の総称
適合度検定(理論分布への当てはまり)と独立性検定(2変数の独立性)をまとめてχ²検定と呼ぶ。
適合度検定の自由度
カテゴリ数 で自由度 (推定パラメータ分さらに減る)。詳細は 適合度検定。
独立性検定の期待度数
。独立なら同時確率は周辺確率の積、という事実から。
独立性検定の自由度
( 行・ 列)。2×2表なら1。適合度の とは別の公式。
2×2表のイェーツの補正(連続修正)
自由度1(2×2の分割表)の独立性検定では、正規近似の精度を上げるために連続修正(イェーツの補正)を使うことがある(2016・2018年度で出題)。補正後の統計量は無補正のものより必ず小さくなり、棄却されにくくなる。
自由度は で、自由度1のχ²分布の臨界値と比較する。