繰り返し期待値
知識マップ確率・定理
ひとことで言うと
「いったんYの値ごとにXの平均を出し、それをYの起こりやすさで平均し直すと、Xの全体の平均に戻る」という法則です。場合分けして平均してから足し合わせる、という日常の感覚そのものです。
棒の高さが各 、棒の幅(重み)がYの確率。これらを加重平均した点線の高さが、全体の期待値 に一致する。
数式で表すと
全期待値の法則。条件付き期待値を平均すると周辺期待値に戻る。
試験に出る性質
全期待値の法則
。
分割統治に使える
直接平均しにくいXを、Yで場合分けして条件付き期待値→加重平均で求められる。
全分散の法則
。層内分散の平均+層間平均の分散。
複合分布での利用
複合ポアソンなど「ランダムな個数の和」の平均・分散を求める標準ツール。
独立なら自明
独立なら なので法則は当たり前に成り立つ。
例で見る
件のクレームがあり、各クレーム額 が独立で平均 のとき、総クレーム額 の平均は 。 Nで条件づけると となり、それをNで平均して を得る。
つまずきポイント
- 外側の期待値(Yで平均する操作)を忘れ、 のまま答えにしてしまう
- 加重平均の重み を付けず、条件付き期待値を単純平均する
- 分散分解で2項のうち片方(層間分散 or 層内分散の平均)を落とす
定着クイズ
繰り返し期待値(全期待値)の法則の式は?
で のとき は?
全分散の法則 の第2項が表すのは?
この用語を扱う問題(2)