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損保数理・公式・クレーム総額モデル・確率過程
クレーム総額 の分布を、件数分布と個々の損害額分布から数学的に導出する一般的な枠組み。積率母関数(MGF)やキュムラントを使うと、Sの期待値・分散などの積率を、件数と損害額それぞれの積率から比較的簡単に計算できる。
件数Nと個々の損害額
クレーム総額 の積率母関数(MGF)は、件数 と個々の損害額
件数従属モデルにおけるクレーム総額の積率母関数
複数のクレーム総額が共通の事故要因(共通ショック)を通じて件数面で従属する場合、独立を前提とした通常の公式
件数 、損害額
N~Binomial(n=40,p=0.25)、X~Exponential(平均=50)(独立)とする。E[S]に最も近いものはどれか。
同じ設定(N~Binomial(40,0.25)、X~Exponential(平均50))でV[S]に最も近いものはどれか。
件数Nと損害額Xが独立ではなく、共通の事故要因を通じて従属する場合、公式E[S]=E[N]E[X]は成り立つか。
クレーム件数 と個々のクレーム額 の和 でクレーム総額をモデル化する複合分布。積率母関数やキュムラントを用いて総額の分布・積率を求める。
と表せる(の積率母関数の引数にを代入する形)。これを使うと、期待値・分散は
(全分散公式より導かれる)。歪度などの高次のキュムラントも同様の考え方で、件数側・損害額側それぞれのキュムラントの組み合わせとして表せる。この枠組みは、件数分布が複雑な場合(例えば複数のクレーム総額が共通の事故要因を通じて件数面で従属する場合)にも、共通のショック変数を通じた依存関係をMGFに反映させて拡張できる。
件数・損害額のパラメータ変化はクレーム総額の分散・歪度に比例的に伝わる
件数分布や損害額分布のパラメータを変化させると、クレーム総額の分散や歪度もそれに応じた倍率で変化する。この倍率は、件数側・損害額側それぞれのキュムラントの組み合わせから計算できる(2018年度問題3)。
クレーム総額の変動係数は件数・損害額両方の分散の影響を受ける
クレーム総額の変動係数(標準偏差÷期待値)は、件数分布の分散と損害額分布の分散の両方から決まり、全分散公式を通じて計算できる(2022年度問題2)。
積率母関数から分布関数を逆算する
クレーム総額の積率母関数の形から、対応する分布関数(生存関数)を特定できる場合がある(2022年度問題2)。
損害額がガンマ分布のとき3次キュムラントは歪度に対応する
損害額がガンマ分布に従う場合、3次キュムラントは歪度に関連する量として計算でき、クレーム総額全体の歪度の評価に使われる(2023年度問題2)。
となる。件数のばらつき()が総額の分散に大きく寄与していることがわかる。