コンベキシティ(凸性)
知識マップ投資理論・公式
ひとことで言うと
コンベキシティ(凸性)はデュレーション近似(直線)の誤差を 2 次項で修正する指標。価格 YTM 曲線が上に凸であるため、金利がどちらに動いても「実際の価格 > デュレーション予測」となる。コンベキシティが大きいほど有利。
価格変化率の実際(緑)・デュレーション近似(赤破線)・コンベキシティ修正後(橙破線)。曲線が直線の上にある(上に凸)ので、金利上昇時も下落時も実際の価格は線形近似より高い。
数式で表すと
金利変化に対する価格の2次近似項。ΔP/P ≈ −MD·Δy + (1/2)Cx·(Δy)²。コンベキシティが大きいほど金利変動への抵抗力が高い。
試験に出る性質
コンベキシティが大きい債券の特徴
残存期間が長い、クーポンが低い(ゼロクーポン債が最大)、YTM が低い。バーベル戦略(短期・長期集中)は同一デュレーションのブレット(中期集中)よりコンベキシティが大。
コンベキシティが無料ではない理由
コンベキシティが高い債券(ゼロクーポン・長期債など)は人気が集まるため価格が高い(YTM が低い)。「コンベキシティを買うコストは YTM の低下」として市場が均衡する。
デュレーション修正だけでは不十分な場面
金利の大きな変動(50bp 超など)が予想される場合、コンベキシティ補正を含めた 2 次近似が必要。デュレーションのみでは必ず実際の価格を過小評価する。
例で見る
、、(金利 1%上昇)のとき: ()。デュレーション近似だけでは となり 過大推定になる。
つまずきポイント
- コンベキシティ項 は常に正。金利上昇でも下落でも なのでプラス寄与。「コンベキシティ項がマイナスになることがある」は誤り。
- コンベキシティの単位は「年²」に相当。MD の単位(年)と異なるため、数値の大小を MD と比較しても意味がない。
定着クイズ
、、(金利 2%上昇)のとき、コンベキシティ修正込みの価格変化率はいくらか。
同一のデュレーションを持つ 2 つのポートフォリオ A(バーベル)と B(ブレット)を比較したとき、正しい記述はどれか。
コンベキシティ項 について正しいものはどれか。
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