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修正デュレーション

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投資理論公式

ひとことで言うと

修正デュレーション(MD)は「YTM が 1% 上昇したとき、債券価格が何%下落するか」の目安。残存期間が長い・クーポンが低い・YTM が低いほど MD は大きく、金利リスクが高い。

YTM=6%を基準に、価格変化率の実際(緑実線)・デュレーション近似(赤破線・直線)・コンベキシティ修正後(橙破線)を比較。コンベキシティ修正で精度が上がる。YTMΔP/P2%4%6%8%10%12%実際の価格変化デュレーション近似

YTM=6%を基準とした価格変化率の実際(緑)・デュレーション近似(赤破線)・コンベキシティ修正後(橙破線)の比較。デュレーション近似は直線で、大きな金利変動では誤差が生じる。

数式で表すと

MD=1PdPdy,ΔPPMDΔyMD = -\frac{1}{P}\frac{dP}{dy}, \quad \frac{\Delta P}{P} \approx -MD \cdot \Delta y

金利 y が微小変化 Δy したときの価格変化率の近似:ΔP/P ≈ −MD·Δy。MD = マコーレーD/(1+y)。金利リスクの主要指標。

修正デュレーション(MD: Modified Duration)は MD=1PdPdyΔP/PΔyMD = -\frac{1}{P}\frac{dP}{dy} \approx \frac{\Delta P / P}{\Delta y}(の絶対値) であり、金利 Δy\Delta y の変化に対する価格変化率の近似を与える: ΔPPMDΔy\frac{\Delta P}{P} \approx -MD \cdot \Delta y マコーレー・デュレーション(DD)との関係:MD=D/(1+y)MD = D / (1+y)。 マコーレー・デュレーションはキャッシュフローの「加重平均回収期間」(重みは各キャッシュフローの現在価値)で、直感的には「債券価格の重心となる年限」。ゼロクーポン債の D=TD = T(残存年数)、利付債の D<TD < T

試験に出る性質

MD の感応度の向き

Δy>0\Delta y > 0(金利上昇)ならば ΔP/P<0\Delta P / P < 0(価格下落)。MD が大きいほど金利上昇時の損失が大きい(金利リスク大)。

ポートフォリオの MD は保有比率の加重平均

MDP=iwiMDiMD_P = \sum_i w_i MD_i。ポートフォリオ全体の金利感応度は各銘柄の MD の加重平均で求まる。

デュレーション近似が有効なのは小さな金利変動のみ

大きな金利変動では直線近似の誤差(コンベキシティ項)が無視できなくなる。より精密には 2 次近似(コンベキシティ補正)を使う(R021)。

例で見る

MD = 5.0、YTM が 0.5%(= 0.005)上昇したとき:ΔP/P5.0×0.005=0.025\Delta P / P \approx -5.0 \times 0.005 = -0.025=2.5%= -2.5\%)。債券価格が約 2.5% 下落する。

つまずきポイント

  • 「修正デュレーション」と「マコーレー・デュレーション」を混同しない。MD=D/(1+y)MD = D/(1+y)。試験で「デュレーション」と書いてある場合、文脈からどちらかを判断する。
  • ΔP/PMDΔy\Delta P / P \approx -MD \cdot \Delta yΔy\Delta y は「パーセンテージポイント」ではなく「小数表示」。金利 1% 上昇 =Δy=0.01= \Delta y = 0.01

定着クイズ

修正デュレーション MD=6.0MD = 6.0 の債券で YTM が 0.5%(0.005)上昇したとき、価格変化率の近似値はいくらか。

マコーレー・デュレーション D=8.0D = 8.0、YTM =4%= 4\% のとき、修正デュレーション MDMD はいくらか(小数第 2 位まで)。

次のうち修正デュレーションが最も大きくなる債券はどれか(他の条件は同一)。

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