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債券価格・YTM(最終利回り)

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投資理論公式

ひとことで言うと

クーポンと額面の将来キャッシュフローを YTM(最終利回り)で割り引いた現在価値の合計が債券価格。YTM が上がると価格は下がる(逆方向)。クーポン率 = YTM のときパー(額面)。

債券価格とYTM(最終利回り)の関係。YTMが上がると価格は下がる(逆方向)。曲線は凸型(コンベキシティ)。YTM=クーポン率5%のときパー(100)。YTM価格2%4%6%8%10%12%12610892796960YTM=クーポン率→パーデュレーション近似(直線)

横軸 YTM・縦軸価格の凸型曲線。YTM=クーポン率(5%)のときパー(100)。赤破線はデュレーション近似(直線)。実際の曲線が常に直線より上にあることがコンベキシティを示す。

数式で表すと

P=t=1TC(1+y)t+F(1+y)TP = \sum_{t=1}^{T} \frac{C}{(1+y)^t} + \frac{F}{(1+y)^T}

利付債の価格 P はクーポン C と額面 F の現在価値の和。YTM y はその内部収益率。直接利回り(C/P)はYTMに含まれるキャピタル損益を無視する。

利付債の価格 PPP=t=1TC(1+y)t+F(1+y)TP = \sum_{t=1}^{T} \frac{C}{(1+y)^t} + \frac{F}{(1+y)^T} で求める(CC:クーポン、FF:額面、yy:YTM(最終利回り: Yield to Maturity)、TT:残存年数)。 YTM yy はこの式で PP が市場価格に等しくなる内部収益率で、「すべてのクーポンを同一利回りで再投資する」という仮定のもとでの保有期間利回りと等しい。 直接利回り =C/P= C/P(クーポン収益率のみ)は YTM とは異なる。パーより安い(ディスカウント)債はキャピタルゲインが生じるため YTM > 直接利回り。パーより高い(プレミアム)債は逆。

試験に出る性質

YTM とクーポン率とパーの関係(必須暗記)

クーポン率 > YTM ならば価格 > 額面(プレミアム)。クーポン率 = YTM ならば価格 = 額面(パー)。クーポン率 < YTM ならば価格 < 額面(ディスカウント)。

YTM と価格は逆方向

市場金利が上昇すると既発債の YTM も上昇し、価格は下落する。「金利が上がると債券価格が下がる」は YTM と価格の逆関係から直接導かれる。

YTM は再投資収益率を一定と仮定している

実際には各クーポンの再投資利回りが変動するため、YTM は実現収益率と異なることがある。再投資リスクが存在する。

例で見る

額面 100・クーポン年率 4%(年 1 回払い)・残存 3 年の債券で YTM =5%= 5\% のとき: P=4/1.05+4/1.052+104/1.053=3.81+3.63+89.8497.28P = 4/1.05 + 4/1.05^2 + 104/1.05^3 = 3.81 + 3.63 + 89.84 \approx 97.28(ディスカウント債、なぜなら クーポン率 4% < YTM 5%)

つまずきポイント

  • 「直接利回り」と「YTM(最終利回り)」は別物。直接利回り =C/P= C/P はキャピタル損益を無視する。試験ではどちらを聞いているか確認する。
  • 「YTM が上がると価格が上がる」は誤り。YTM と価格は逆方向。市場金利が上がると YTM が上がり、既発債価格は下落する。

定着クイズ

額面 100・クーポン年率 3%(年 1 回払い)・残存 2 年の債券で YTM(最終利回り)=5%= 5\% のとき、債券価格はいくらか(小数第 2 位まで)。

クーポン率 = YTM のとき、債券価格はどうなるか。

直接利回りと YTM(最終利回り)の違いについて正しい記述はどれか。

この用語を扱う問題(0

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