スポットレート・ディスカウントファクター
知識マップ投資理論・公式
ひとことで言うと
スポットレートは「今から 年後に 1 円受け取るゼロクーポン債の利回り」。ディスカウントファクター(現価係数)はその現在価値。利付債はゼロクーポン債の束としてスポットレートで正確に価格付けできる。
右上がりのスポットレートカーブ(緑)とフォワードレートカーブ(赤破線)。右上がりの場合、フォワードレートは常にスポットレートより上に位置する(平均を引き上げる効果)。
数式で表すと
t年スポットレート z_t:t年後に1単位受け取るゼロクーポン債の利回り。ディスカウントファクター d_t = 1/(1+z_t)^t。利付債価格 = Σ C·d_t + F·d_T。
試験に出る性質
スポットレートとYTMの関係
イールドカーブが右上がりならば YTM < 長期スポットレート(クーポン支払いが早い期間のより低いスポットレートが平均に引き下げ方向に影響)。
ゼロクーポン債価格の直接計算
年後に額面 を支払うゼロクーポン債の価格 。スポットレートで直接計算できる。
ブートストラップ法でスポットレートを推定
利付債の市場価格から短い年限から順に を逐次的に求める方法。各 は前の を使って計算する。
例で見る
、 のとき、額面 100・クーポン 4%・残存 2 年の債券価格: YTM()で同じ価格になるのは 。 より若干低い(クーポン分が低い で割り引かれるため)。
つまずきポイント
- 「スポットレートで割り引く」と「YTM で割り引く」は別の計算。スポットレート計算の方が厳密で、YTM は近似(加重平均)にすぎない。
- ディスカウントファクター の指数は (年数)。(1 乗)と書かない。
定着クイズ
(1 年スポットレート)のとき、1 年後に 100 を受け取るゼロクーポン債の現在価格はいくらか(小数第 2 位まで)。
、 のとき、クーポン 5・額面 100・残存 2 年の利付債価格を スポットレートで計算するといくらか(小数第 2 位まで)。
スポットレートと YTM の関係について正しい記述はどれか。
この用語を扱う問題(0)