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イールドカーブ戦略

知識マップ

投資理論用語

ひとことで言うと

同一デュレーションで組み方を変えることで、コンベキシティや再投資リスクが変わる。バーベルは短期・長期の 2 極集中でコンベキシティ最大。ブレットは特定満期に集中で中間的。ラダーは均等分散で安定。

バーベル(短期・長期集中)、ブレット(中期集中)、ラダー(均等分散)。同一デュレーションではバーベルがコンベキシティ最大。610バーベル(年限)456ブレット(年限)12345678910ラダー(年限)

バーベル(短期・長期集中)・ブレット(中期集中)・ラダー(均等分散)の満期構成。バーベルは同一デュレーションのブレットよりコンベキシティが大きい。ラダーは再投資リスクが低い。

数式で表すと

バーベル(短長集中)・ブレット(特定満期集中)・ラダー(均等分散)。同一デュレーションでコンベキシティが最大なのはバーベル。再投資リスクはバーベルが最大。

代表的なイールドカーブ戦略(デュレーション管理の方法): ① バーベル:短期と長期に集中投資。デュレーションを維持しながらコンベキシティが最大。金利が大きく動いたときに有利。再投資リスクは最大。 ② ブレット:特定の中間年限に集中。バーベルよりコンベキシティが小さい。イールドカーブが平行移動するなら中立だが、ツイスト(カーブの変形)に対して感応。 ③ ラダー:各年限に均等配分。再投資時に市場レートで繰り返し投資できるため再投資リスクが最小。流動性も高い。 同一デュレーション比較:コンベキシティ最大=バーベル > ブレット > ラダー(≒)。ただしコンベキシティが高い分だけ YTM(期待収益率)はバーベルが低くなる(コンベキシティのコスト)。

試験に出る性質

バーベルが有利なケース

金利の大きな変動(並行移動)が見込まれるとき。コンベキシティ効果で上昇時も下落時も損失がブレットより少ない。

ブレットが有利なケース

イールドカーブが変形(スティープ化・フラット化)するとき。カーブのツイストでバーベルは短期・長期の価格変化が非対称になりうる。

ラダーの特徴

再投資時のタイミング分散により、市場金利の平均的な水準で運用できる。特定のイールドカーブ形状に対する賭けがなく、保守的な管理に向く。

例で見る

MD = 5 のポートフォリオを組む場合:バーベルは 1 年債と 10 年債を半々に、ブレットは 5 年債に集中、ラダーは 1〜10 年債に均等配分。同一 MD でもバーベルのコンベキシティはブレットの約 1.5 倍になることが多い。ただし YTM はバーベルの方が 5〜10bp 程度低い。

つまずきポイント

  • 「コンベキシティが高い=常に有利」ではない。コンベキシティのコストとして YTM が低くなる(利回りを犠牲にしている)。金利変動が小さいとブレットの方が実現収益率が高くなりうる。
  • バーベルの再投資リスクはブレットより大きい。短期債のクーポン・元本が頻繁に返ってくるため、低金利環境での再投資が不利になりやすい。

定着クイズ

同一デュレーションを持つバーベル・ブレット・ラダーを比較したとき、コンベキシティが最大なのはどれか。

再投資リスクが最も小さいイールドカーブ戦略はどれか。

バーベル戦略について正しい記述はどれか。

関連:#R020#R021

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