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プット・コール・パリティ

知識マップ

投資理論定理

ひとことで言うと

欧州コール・プット・原資産・無リスク債の 4 つの価格に成立する無裁定条件。「コール買い+プット売り == フォワード」という直感から自然に導かれる。片方の価格がわかれば他方が計算できる。

プット・コール・パリティ。コール買い(緑)+プット売り(赤茶破線)= フォワード(青破線)。C-P=S-PV(K)の関係。S_T7090110130150コール買いプット売りフォワード

コール買い(緑)+プット売り(赤茶破線)のペイオフを合成するとフォワード(青破線)になる。これがプット・コール・パリティの直感的説明。

数式で表すと

C0P0=S0K(1+rf)TC_0 - P_0 = S_0 - \frac{K}{(1+r_f)^T}

欧州コール・プット・原資産・無リスク債の価格関係。C₀ − P₀ = S₀ − K/(1+rₓ)^T。一方が与えられたら他方を計算できる。

プット・コール・パリティ(欧州オプション): C0P0=S0K(1+rf)TC_0 - P_0 = S_0 - \frac{K}{(1+r_f)^T} または:C0+K(1+rf)T=P0+S0C_0 + \frac{K}{(1+r_f)^T} = P_0 + S_0 左辺:コール買い+KK の現在価値を安全資産で保有。 右辺:プット買い+原資産保有。 どちらも満期に max(ST,K)\max(S_T, K) と等価であることから成立(無裁定)。 導出の別解:コール買い+プット売り == ロング・フォワード (=STK)(= S_T - K) のペイオフ \Rightarrow CP=S0K/(1+rf)TC - P = S_0 - K/(1+r_f)^T(フォワードの現在価値)。

試験に出る性質

コール価格からプット価格を求める

P0=C0S0+K/(1+rf)TP_0 = C_0 - S_0 + K/(1+r_f)^T。市場でコール価格がわかれば、同一条件のプット価格を無裁定で計算できる。

合成ポジション

「プット買い+原資産保有」== プロテクティブ・プット == コール買い+現金(K/(1+rf)T)(K/(1+r_f)^T)(合成コール)。さまざまな合成が可能。

アメリカン・オプションではパリティは成立しない

早期行使の可能性があるため等式ではなく不等式(境界条件)になる。CAmPAmS0K/(1+rf)TC_{Am} - P_{Am} \leq S_0 - K/(1+r_f)^T 等。

例で見る

S0=100S_0 = 100K=100K = 100rf=5%r_f = 5\%(年率)、T=1T = 1C0=10C_0 = 10 のとき: P0=C0S0+K/(1+rf)T=10100+100/1.05=10100+95.24=5.24P_0 = C_0 - S_0 + K/(1+r_f)^T = 10 - 100 + 100/1.05 = 10 - 100 + 95.24 = 5.24

つまずきポイント

  • K/(1+rf)TK/(1+r_f)^T は行使価格の現在価値(KK を割り引く)。KK そのものを使わない。満期まで無リスク運用すれば KK が手元に残るという発想。
  • プット・コール・パリティは欧州オプション専用。アメリカン・オプションには(早期行使があるため)そのまま適用できない。

定着クイズ

S0=100S_0=100K=105K=105rf=4%r_f=4\%(1 年)、C0=8C_0=8 のとき、プット・コール・パリティによる P0P_0 はいくらか(小数第 2 位まで)。

プット・コール・パリティ C0P0=S0K/(1+rf)TC_0 - P_0 = S_0 - K/(1+r_f)^T の右辺 S0K/(1+rf)TS_0 - K/(1+r_f)^T は何を意味するか。

プット・コール・パリティが直接適用できないケースはどれか。

関連:#R032#R036

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