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モデリング・公式・モンテカルロ法
正規分布は累積分布の逆関数が閉じた式で書けないため逆関数法が直接使えませんが、ボックス=ミュラー法を使えば、一様乱数2個から独立な標準正規2個を厳密に同時に作れます。極座標(半径と角度)の発想がポイントです。
一様乱数 から半径
ボックス=ミュラー法は、独立な一様乱数2個 から、独立な標準正規
目的
一様乱数2個 から独立な標準正規2個
のとき、
ボックス=ミュラー法が生成するのは?
変換 で半径 が従う分布は?
ボックス=ミュラー法と正規近似の違いは?
一様乱数2個から独立な標準正規2個を厳密生成する方法。
発想の鍵は極座標です。2次元の標準正規 を半径 と角度 で表すと、角度 は 上の一様分布、半径の2乗 は平均2の指数分布(=自由度2のχ²分布)に従う、という性質があります。そこで逆に、一様乱数からこの と を作ってやればよい、というのがアイデアです。 で角度の一様分布を作り、(指数分布は逆関数法で一様乱数から作れる)で半径を作り、 と直交座標に戻すと、ちょうど独立な標準正規2個になります。
重要なのは、これが近似ではなく厳密な乱数生成だという点です。正規近似(二項やポアソンを正規で近似する話)と混同しがちですが、両者はまったく別物です。正規近似は「扱いにくい分布を正規分布でだいたい同じとみなす」近似手法であるのに対し、ボックス=ミュラー法は「真の標準正規分布に厳密に従う乱数を作る」生成手法です。近似誤差は一切なく、変換の正確さは確率変数の変数変換(ヤコビアン)で証明できます。
変換式
、。
極座標の発想
半径 (指数分布)、角度 (一様)。これを直交座標に戻す。
逆関数法が使えない理由
正規分布は累積分布の逆関数が閉じた式で書けない。ボックス=ミュラーはそれを回避する。
近似ではなく厳密
正規近似(分布の近似)とは別物。誤差なく真の標準正規に従う乱数を生成する。
極座標法(Marsaglia法)
三角関数の計算を避ける改良版。 から を作り、単位円 に入るまで棄却法で採用し直す(棄却法)。 として は独立な標準正規に従う( を代入した形)。
、。
1組の一様乱数から、独立な標準正規が2個()得られる。