正規近似
知識マップ統計・公式
ひとことで言うと
「二項分布やポアソン分布のような扱いにくい分布を、計算しやすい正規分布で“だいたい同じ”とみなして近似する」手法です。たくさん足し合わさった量は正規分布に近づく(中心極限定理)、という事実が根拠です。
二項分布 の棒グラフに、平均 ・分散 の正規分布の曲線を重ねたもの。離散の山が連続曲線でよく近似できているのが分かる。
数式で表すと
二項・ポアソンなどを正規分布で近似する手法。CLTが根拠。
試験に出る性質
二項の正規近似
が大きいとき 。平均と分散を合わせる。根拠はCLT。
近似が良い目安
かつ 程度。 が0や1に極端だと近似は悪くなる。
連続性補正
離散を連続で近似するため境界を ずらす:。
ポアソンの正規近似
が大きいとき 。平均=分散を に合わせる。
近似の使い分け
大・ 小( 中程度)はポアソン近似、 も大きければ正規近似、という二段構え。
例で見る
(平均 、分散 、標準偏差 )で を連続性補正つき正規近似する: 。 補正なし( で計算)だと となり、真の値からずれやすい。
つまずきポイント
- 連続性補正を忘れる(離散→連続の近似では境界を ずらさないと系統的にずれる)
- 分散に を使う(二項の分散は 。平均が 、分散が で別物)
- が0や1に極端/ が小さい場面で正規近似を使う(近似が悪い。 小ならポアソン近似が適切)
定着クイズ
二項分布 の正規近似はどの正規分布?
離散分布を正規で近似するときに精度を上げる補正は?
ポアソン分布 の正規近似( 大)はどの正規分布?
この用語を扱う問題(2)