ポアソン近似
知識マップ確率・公式
ひとことで言うと
「試行回数 がとても多いのに、1回あたりの成功確率 がとても小さい」二項分布は、平均 を1つ決めるだけのポアソン分布でうまく近似できます。階乗や巨大なべき乗の計算を避けられるので、レアな事故・請求の件数を扱うときの定番の道具です。
二項分布 の真の確率(塗り棒)と、ポアソン分布 による近似(破線枠)を重ねた図。 と中程度で、 大・ 小のため両者はほぼ完全に重なる。
数式で表すと
大・ 小の二項分布をポアソンで近似する。。
試験に出る性質
近似の主張
大・ 小なら 、。平均1つで近似できる。
極限としての正当化
一定で二項のpmfが に収束する。
正規近似との使い分け
が中程度(10以下)でレアならポアソン、 と がともに大(5以上)なら正規近似。
適用の目安
おおむね かつ 。 が小さく が小さいほど近似精度が上がる。
誤差の実例
で は真値0.04755 vs 近似0.04979(誤差4.7%)、 は0.14706 vs 0.14936(誤差1.5%)。
例で見る
()で2通りの確率を真値とポアソン近似 で比較する。 :真値 、近似 (相対誤差約4.7%)。 :真値 、近似 (相対誤差約1.5%)。 と中程度、 なのでポアソン近似がよく当てはまる。
つまずきポイント
- が小さくないのにポアソン近似を使う( が中庸なら正規近似の領域)
- ポアソン近似(二項→ポアソン、大小)と超幾何→二項の収束を混同する(条件も向きも別物)
- を 以外で設定する(近似ポアソンの平均は必ず )
定着クイズ
ポアソン近似 の は?
ポアソン近似と正規近似の使い分けで正しいのは?
で をポアソン近似 で求めるとおよそ?
この用語を扱う問題(2)