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統計・公式・区間推定
ポアソン分布の平均を区間推定するとき、「点推定 臨界値 標準誤差」の形を一度も使わない方法です。観測した度数 と 分布の分位点だけから上限と下限を作るので、度数が小さくても信頼係数が保たれます。見た目の特徴は、下限と上限で自由度が違う( と )ことです。
【何の区間を求めているか】 期間の合計度数 が平均 のポアソン分布に従うとします。この方法が直接に挟むのは合計の平均 です。1期間あたりの の区間がほしいときは、最後に上限と下限をそれぞれ で割ります。
【式】 信頼係数
2年度4設問・合計8.0点で出題されている
2017年度(問題1(5)(イ)・3.0点)と2025年度(問題6(3)(ア)1.0点・(3)(イ)1.0点・(4)3.0点)の2年度で出題されている。2025年度は「分位点の引数を答える」「2つの自由度を答える」で一般式を組み立てさせてから、付表の上側点を使って上限・下限の数値を出させるという2段構成。2017年度は近似法と精密法の信頼区間の幅を比べさせる形だった。
自由度は下限が 、上限が と非対称
下限は
ある工程で 週間の不具合件数の合計が 件だったとします。信頼係数 なので自由度は下限側が 、上限側が
観測度数 に対するポアソン平均の精密法の信頼区間で、上限を与える 分布の自由度はどれか。
同じ観測度数に対して、正規近似による区間(近似法)とポアソン平均の精密法による区間を比べた説明として正しいものはどれか。
期間の合計度数 からポアソン平均の精密法で信頼区間を作った。この区間が直接に挟んでいる量はどれか。
観測度数と 分布の分位点だけからポアソン平均の信頼区間を構成する方法。標準誤差を用いた正規近似(点推定 臨界値 標準誤差)を一度も使わないため、度数が小さいときも信頼係数が保たれる。自由度は下限側が 、上限側が と非対称になる。
【なぜ自由度が非対称になるか】 下限は「真の平均が だったとして、これほど多く( 以上)観測される確率が 」から決めます。ポアソン分布と 分布の関係 を使うので、自由度は になります。 上限は逆に「真の平均が だったとして、これほど少なく( 以下)観測される確率が 」から決めます。こちらの関係は なので、自由度は になります。不等号の向きが逆なので、 が付くのは上限側だけです。
【近似法との違い】 正規近似による区間(近似法)は、ポアソン分布の分散が平均に等しいことを使って とするもので、点推定を中心に左右対称です。精密法は分位点だけで作るので上側に長くなり、区間の中心は点推定より高い側にずれます。幅も近似法より広くなります。度数が小さいほど両者の差は開くので、精密法が要るのは度数が小さいときです。
直接に挟まれるのは合計の平均
期間の合計度数 を使う形では、区間が挟んでいるのは であって1期間あたりの ではない。1期間あたりに直すには上限・下限をそれぞれ で割る。2025年度(4)のように標本が複数期間ぶん与えられる設問で効いてくる。
近似法より広く、点推定を中心に対称にならない
近似法は で点推定を中心に左右対称。精密法は上限側の自由度が と大きいぶん上に伸び、幅も広くなる。度数が小さいほど差が開くので、度数が小さいときにこそ精密法を使う。2017年度が問うたのはこの幅の違いだった。
となり、1週あたりでは です。同じ を近似法で扱うと で幅は約 、精密法の幅は約 と広く、中心も 付近と点推定の より上にずれます。