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年金数理・用語・定常人口と人員構成
新規加入者数の見込みを変えると、変えた年から順に若い年齢だけが新しい人数になる。t 年後の絵は「年齢のある所で新旧を切って貼り合わせた2枚」で、全部入れ替わるのに 最終年齢−加入年齢 年かかる。
新規加入者数を変えると、変更後に加入した年齢帯だけが新しい高さになる。年齢の途中にできる境目が毎年1歳ずつ右へ動き、最終年齢−加入年齢 年で全体が入れ替わる。
制度の前提を時刻0で変えたとする。加入年齢 ・最終年齢 なら、時刻 の人員構成は
・
新しい定常状態への到達には 年かかる
変更年度の新規加入者が定年に達するまで新旧が同居する。したがって
<計算の前提>(2024年度問題2(1)を参考にした例。数値は変えている)
・新規加入年齢 55 歳、定年年齢 60 歳
・制度全体の被保険者数は 500 人、給与総額は 15{,}800 万円
・予定脱退率は 55歳 0.40、56歳 0.50、57歳・58歳 0.00、59歳 1.00
・給与指数は 55歳から順に 1.0、1.2、1.4、1.6、1.8
・将来の定常人口到達時点の被保険者数・給与総額が、現在の実績と一致するように見込みを置く
(1)脱退残存表を作る
新規加入者1人あたり 、
加入年齢 ・最終年齢 の定常人口で、時刻0に新規加入者数を 倍にした。時刻 ()における年齢 の被保険者数の扱いとして正しいものはどれか。
新規加入年齢 55 歳・定年 60 歳の制度で、新規加入者1人あたりの が 、、 であるとする。制度全体の被保険者数を 500 人に保つ新規加入者数として正しいものはどれか。
上と同じ制度で給与指数が 55 歳から順に 1.0、1.2、1.4、1.6、1.8 であるとする。給与総額 15,800 万円に対応する加入時給与を求めるとき、割り算の分母に使う合計として正しいものはどれか。
関連問題は現在準備中です。
新規加入者数の見込みが変わったときに人員構成がどう推移し、いつ新しい定常状態に達するか。加入年齢が複数ある場合の被保険者数の算定もここに含む。
の2枚の貼り合わせになる。 で全員が入れ替わり、新しい定常状態に達する。
平均年齢は2枚を足してから割る
( は新規加入者数の倍率)。新旧の平均年齢を単純平均してはいけない。
新規加入者数を減らすと平均年齢は上がる
若い側だけが薄くなるので重心が上へ動く。逆に増やせば下がる。向きは計算しなくても決まるので、答の符号の検算に使える。
財政運営上の「見込み」を置く問題
将来の定常人口に到達した時点の被保険者数・給与総額を、計算基準日の実績に一致させるように新規加入者数と加入時給与を決める形がある。加入年齢を とすると
新規加入者数 、加入時給与
になる。分母がそれぞれ人数の合計と給与指数で重みづけした合計で、対応が1対1である。
年後の平均年齢は分子と分母を別々に足してから割る
新旧それぞれの平均年齢を単純平均すると誤る。人数が違うので加重平均でなければならない。2017年度問題1(1)・2020年度問題1(1)・2022年度問題1(1)・2025年度問題1(2) の4問がこの形で、いずれも5点。
新規加入者数を減らすと平均年齢は上がる
若い年齢帯だけが薄くなるので重心が上へ動く。増やせば下がる。計算せずに向きが決まるので、答の符号の検算に使える。2020年度問題1(1)は「5歳上昇した」という条件から倍率を逆算させている。
最終年齢を引き上げる変更では新規加入者数も同時に動く
2025年度問題1(2)は、最終年齢を60歳から70歳に引き上げたうえで「新しい定常人口の総数が変更前と等しくなる」ように新規加入者数を 倍にしている。在職期間が延びるぶん になり、 は総数の比として先に決まる。
財政運営上の見込みでは人数と給与で分母が変わる
被保険者数の見込みは で割り、加入時給与の見込みは で割る。同じ脱退残存表から作る2つの合計で、給与指数の重みが入るかどうかだけが違う。
(2)新規加入者数
人
(3)加入時給与
なので
万円
(4)2つの分母の違いに注意
人数の見込みでは 、給与の見込みでは を使う。同じ表から作る2つの合計で、片方を使い回すと給与のほうが必ずずれる。