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統計・用語・回帰
相関係数 は、2つの量がどれくらい『直線的に』連動するかを 〜 で測る標本の指標です。 に近いほど右上がりに、 に近いほど右下がりに揃い、 なら直線的な関係がない。単位や尺度を変えても値が変わらない『標準化された』ものさしです。
5点
相関係数(標本相関係数) は、データの2変量 の直線的な関係の強さと向きを表す標本統計量で、
定義(標本統計量)
C071/C072と同じデータ 。
標本相関係数 の計算式は?
を負の定数倍したとき は?
単回帰で のとき決定係数 は?
標本の線形関係の強さ 。 をとり、 が決定係数。
の重要な性質が線形変換への不変性です。 や を正の定数倍したり定数を足したりしても( など)、 の値は変わりません。たとえば気温を摂氏から華氏に直しても、身長を cm から m に変えても、相関係数は同じです。これは分子・分母に同じ係数 が掛かって約分されるためで、 が『単位に依存しない、標準化されたものさし』であることを示します。ただし負の定数倍では符号が反転します( なら )。向きを反転させる変換なので、右上がりが右下がりに変わるぶん符号だけが変わり、絶対値(関係の強さ)は保たれます。
そして 決定係数との連携が試験頻出です。単回帰では が成り立ちます。相関係数を二乗すると、ちょうど決定係数(回帰が説明できた変動の割合)になるのです。実際 と展開できます。だから なら で、相関の強さと回帰の説明力が表裏一体だと分かります。最後に注意点として、 はあくまで直線的な関係しか捉えません。きれいな放物線のような強い非線形の関係があっても が0に近くなることがあるので、 が小さい=無関係と即断せず、必ず散布図を見る習慣が大切です(相関は因果でもありません)。
範囲
(コーシー・シュワルツ)。 で完全な右上がり直線、 で右下がり直線、 で直線関係なし。
正の線形変換に不変
を正の定数倍・平行移動しても は不変(単位の取り替えで値が変わらない標準化された指標)。
負の定数倍で符号反転
の倍率では 。向きが反転するため符号だけ変わり、絶対値(強さ)は保たれる。
決定係数との関係
単回帰では 。相関の二乗が回帰の説明力に一致する。例では 。
フィッシャーのz変換による母相関係数の検定・区間推定
標本相関係数はのとき分布が歪むため、(フィッシャーのz変換)を使うと、は近似的に正規分布に従う。これを使って母相関係数の検定・信頼区間を作る(2021年度問題1(8))。
。強い正の相関。
で、C072の決定係数 と完全に一致する。