第2種の過誤
知識マップ統計・用語
ひとことで言うと
「対立仮説が本当は正しいのに、帰無仮説を棄却しそびれてしまう」見逃しの誤りです。その確率を と書き、検出力は 。第1種の過誤 (無実なのに棄却する誤り)とはトレードオフの関係にあります。
帰無仮説 (中心0)と対立仮説 (中心5)の標本平均の分布を重ね、棄却点 で分けた図。 曲線の より右の面積が第1種の過誤 、 曲線の より左の面積が第2種の過誤 。 は の具体的な値のもとで計算し、検出力は 。
数式で表すと
対立仮説が真なのに帰無仮説を棄却しない誤り。その確率を とし、検出力は 。第1種の過誤 とはトレードオフの関係。
試験に出る性質
定義
が真なのに を棄却しない誤り。確率 、検出力は 。
2種の過誤の表
真で棄却=第1種()、 真で棄却せず=第2種()。 は 側、 は 側で測る。
$\beta$ の計算
棄却点 を求め、 の分布のもとで となる確率を計算する。例では 。
$\beta$ は対立値依存
は固定だが は のどの値を仮定するかで変わる。真の差が小さいほど は大きい。
$\alpha$ とのトレードオフ
を動かすと で 。両方下げるには を増やすしかない(concept: 検定設計)。
例で見る
対 、、()、片側 ()。棄却点は 。 。 よって検出力 (約80%)。
つまずきポイント
- を のもとで計算してしまう( は の具体的な値のもとで となる確率。土俵は 側)
- を検定固有の1つの値だと思い込む( は固定だが は対立仮説のどの値を仮定するかで変わる)
- 「第1種の過誤の方が常に重大」と一般化する(どちらが重いかは文脈依存。見逃しが致命的な場面もある)
定着クイズ
第2種の過誤 はどの仮説のもとで計算するか?
対 、、、片側 (棄却点 )のときの は?()
と の関係として正しいのは?
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