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純資産・株主資本等変動計算書

知識マップ

会計用語

ひとことで言うと

B/S の右下に位置する「純資産」は、株主が会社に提供した資金(株主資本)と、その他の項目(包括利益の累計・新株予約権・非支配株主持分)から成る。株主資本等変動計算書は1期間で純資産の各項目がどう増減したかを示す。

純資産の構成。株主資本(資本金・資本剰余金・利益剰余金・自己株式)、その他包括利益累計額、新株予約権、非支配株主持分から成る。純資産株主資本資本金資本剰余金利益剰余金(△)自己株式その他の包括利益累計額新株予約権非支配株主持分

純資産の構成。株主資本(資本金・資本剰余金・利益剰余金・自己株式)を中心に、その他包括利益累計額・新株予約権・非支配株主持分が加わる。

数式で表すと

純資産=株主資本(資本金・資本剰余金・利益剰余金・自己株式)+その他(新株予約権・非支配株主持分)。株主資本等変動計算書は1期間の純資産各項目の増減を開示。

純資産の構成: 純資産 == 株主資本 ++ その他の包括利益累計額 ++ 新株予約権 ++ 非支配株主持分 株主資本の内訳: ① 資本金:払込資本のうち資本金に組み入れた額 ② 資本剰余金:払込資本のうち資本金を超える部分(資本準備金等) ③ 利益剰余金:当期純利益の蓄積(利益準備金+その他利益剰余金) ④ 自己株式(控除):取得した自己株式の帳簿価額(マイナス表示) その他の包括利益累計額:P/L を通らず純資産に直入した金額の累計 (その他有価証券評価差額金・繰延ヘッジ損益・為替換算調整勘定等) 株主資本等変動計算書: ・一事業年度の純資産各項目の期首残高→増減→期末残高を示す ・配当の支払い・当期純利益の計上・自己株式の取得・新株発行等が開示される 分配可能額の計算(配当の上限): 分配可能額 == その他資本剰余金 ++ その他利益剰余金 - 自己株式帳簿価額 ±\pm 調整額

試験に出る性質

利益剰余金と資本剰余金の違い

資本剰余金は株主が出資した払込資本が源泉。利益剰余金は稼いだ利益が積み上がった源泉。会社法は両者を明確に区別し、資本剰余金から利益として配当することを制限している(資本利益区別の原則)。

自己株式の取得・消却

自己株式の取得は「純資産のマイナス」として計上。消却すると自己株式(資産控除)と資本金・資本剰余金が減少。自己株式の処分(売却)では差益を資本剰余金へ計上(P/L ではない)。

包括利益と当期純利益

当期純利益はP/Lで計算(実現損益中心)。包括利益はその他の包括利益(その他有価証券評価差額金等の未実現損益)を加えた概念。包括利益計算書で開示される。

例で見る

株主資本等変動計算書(その他利益剰余金の変動): 期首残高 500 万円 + 当期純利益 100 万円 - 配当金 30 万円 - 利益準備金積立 3 万円 == 期末残高 567 万円

つまずきポイント

  • 自己株式は純資産の「控除項目」(マイナス表示)であり、資産ではない。「自己株式を取得すると純資産が減る」のがポイント。
  • 「その他の包括利益累計額」はP/Lを通過しない評価差額の累積。当期純利益には影響しないが純資産には影響する。試験では「純利益に含まれるか」が問われる。

定着クイズ

純資産の構成として正しいものはどれか。

自己株式の取得が B/S に与える影響として正しいものはどれか。

株主資本等変動計算書が開示する情報として正しいものはどれか。

この用語を扱う問題(0

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