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生保数理・公式・連生
2生命の連生を3人以上に広げたもの。新しい記号は増えず、道具は2つだけ。1つは包除原理(1人ずつ・2人組・3人組の確率を足し引きする)、もう1つは「生存者数で場合分けして、単生・2生命組・3生命組の年金現価の線形結合に落とす」という分解。
給付額を生存者数の関数 f(N) とみて、f(N)=aN+b・C(N,2)+c・C(N,3) と展開すると、年金現価は単生・2生命組・3生命の年金現価の線形結合で書ける。
独立な3生命 (x),(y),(z) について、同時生存確率と最終生存者の生存確率は次のようになる。
生存者数に応じて年金額が変わる3生命年金の現価は、単生・2生命組・3生命の年金現価の線形結合で表せる
給付額を
3生命 (x),(y),(z) に対し、3人とも生存する間は毎年10、第1死亡後は毎年5、第2死亡後は毎年2を最終生存者の死亡まで年度末に支払う年金を考える。
3生命 (x),(y),(z) に対し、3人とも生存する間は毎年6、第1死亡後は毎年4、第2死亡後は毎年3を最終生存者の死亡まで年度末に支払う年金を考える。、、 のとき、この年金の現価はどれか。
独立な3生命について 、、 とする。 年後に少なくとも1人が生存している確率(最終生存者の生存確率)はどれか。
3生命の連続モデルで、夫の死力を 、妻の死力を 、子の死力を 、利力を とする(すべて年齢によらず一定・独立)。夫が妻および子よりも先に死亡した場合に保険金1を即時に支払う給付の現価はどれか。
3生命以上の連生における生存・死亡・順序の確率と給付現価。包除原理を一般化し、条件付給付を含む複雑な給付を評価する。
2つ目の式が包除原理である。2生命の に、符号を交互に変えながら3人組の項が付いただけで、考え方は変わらない。
生存者数に応じて年金額が変わる年金
3生命の出題で最も多いのがこの型である。時点 の生存者数を 、そのときの給付額を とする。 を
の形に書き直せれば、年金現価は次の線形結合になる。
理由は期待値の形にある。 は「各人が生存する確率の和」、 は「2人組がともに生存する確率の和」、 は「3人とも生存する確率」だからである。
係数は 、、 を順に解くだけで出る。人数が4人以上でも、 の項を足して同じ手順を続ければよい。
連続モデル(死力・利力が一定の場合)
死力・利力が一定なら、3生命の給付現価はすべて の形の和に落ちる。たとえば男性の死力 、女性の死力 、利力 という設定で3人(男・女・男)を考えると、全員生存の指数は となり、誰か1人が脱けた状態では や が現れる。
「特定の1人が最初に死亡したときに保険金1を即時払いする」給付現価は、その人の死力を分子に置いた
となる。分子が死力、分母が「利力+全員の死力の合計」という形を覚えておくと、条件付き給付でも積分を書き下せる。
3生命の連続モデルで死力・利力が一定なら、給付現価はすべて の形の和に落ちる
男性 ・女性 の設定なら、現れる分母は (全員生存)・・ の3種類だけになる。「特定の1人が最初に死亡」の給付現価は (2021年度問題3(2))。
「第1死亡後」はちょうど2人生存を指し、「最終生存者の死亡まで」は1人でも残っていれば支払が続く
同一年度に複数人が死亡した場合は年度末の生存者数で判断する、と条件に明示されるのが通例(2021年度問題1(6))。この読み分けを間違えると係数 が符号ごと変わる。
包除原理は人数が増えても符号が交互に変わるだけで、形は同じ
最終生存者の生存確率は 。4生命なら4人組の項が で付く。 の期待値を使う分解と表裏の関係にある。
係数を順に解くと
したがって年金現価は
となる。給付額が「1人あたり定額」なら となり、単生の年金現価の和だけで済む。 が残るのは、人数が減ったときに1人あたりの取り分が増減する設計になっているためである。