t検定
知識マップ統計・用語
ひとことで言うと
母分散が分からず、標本も小さいときに母平均を検定する方法です。母分散を標本分散で代用するぶん不確かさが増えるので、正規分布ではなく裾の厚い 分布を基準に使います。これが「だから少し棄却しにくくなる」効果を生みます。
標準正規(緑)と (赤破線)。裾が厚いぶん臨界値が となり、統計量 でも正規なら棄却・ では棄却できない。
数式で表すと
母分散未知・小標本で母平均を検定する。統計量は自由度 の 分布に従う。
試験に出る性質
使う場面
母分散 未知・小標本で母平均 を検定。 を で代用するため基準分布が になる。
統計量と自由度
、自由度 (一標本)。 を推定した分だけ自由度が1減る。
裾が厚く保守的
臨界値が正規より大きい(自由度15で )。同じ統計量でも棄却しにくい。
z検定との対比
母分散既知→z検定(正規)、未知→t検定。同じ でもz:棄却/t:棄却せずになりうる。
二標本への拡張
等分散→プールt(自由度 )、不等分散→ウェルチのt(自由度補正)。
例で見る
(自由度15)、、、 → 。 臨界値 。 なので棄却できない(z検定の臨界値 なら棄却だったのと対照的)。
つまずきポイント
- 母分散 が既知なのにt検定を使う(既知ならz検定でよい)
- 自由度を と間違える(一標本は )
- 母分散未知なのにz検定を使う( で代用した不確かさを無視してしまう)
定着クイズ
t検定を使うのはどんな場面か?
、、、 のときの 値は?
同じ統計量 でz検定なら棄却・t検定では棄却できないのはなぜ?