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オプション戦略(スプレッド・ストラドル等)

知識マップ

投資理論用語

ひとことで言うと

オプションを組み合わせると様々なリスク・リターン特性のポジションが作れる。ストラドルは大きな価格変動に賭け、ブル・コール・スプレッドは上昇に限定的に賭け、プロテクティブ・プットは下落ヘッジ。

ストラドル(コール+プット同一行使価格)のペイオフ。V字型で株価が大きく動くほど利益。ATM付近では両方アウト・オブ・ザ・マネーとなり損失(プレミアムの合計)。S_T708090100110120130ストラドルK=100

ストラドル(同一行使価格のコール+プット買い)のペイオフ(青)。V字型で株価が大きく上下するほど利益。ATM付近の小幅な動きでは両プレミアムの損失。コール・プット個別のペイオフも点線で表示。

数式で表すと

ブル・コール・スプレッド(低K買い+高K売り)、ストラドル(同K のコール+プット買い)、ストラングル(OTM コール+プット買い)、プロテクティブ・プット(株保有+プット買い)。

主要なオプション戦略: ①ブル・コール・スプレッド:低い行使価格(K1K_1)のコール買い+高い行使価格(K2>K1K_2 > K_1)のコール売り。上昇を期待しつつコスト削減。利益は K2K1K_2 - K_1 に上限。 ②ストラドル:同一行使価格(ATM)のコール買い+プット買い。大きな価格変動に賭ける。株価がほとんど動かないと両プレミアム分損失。 ③ストラングル:OTM コール買い+OTM プット買い。ストラドルより安価だが、利益が出るためにより大きな変動が必要。 ④プロテクティブ・プット:株式保有+プット買い。下落リスクを限定(保険コスト == プレミアム)。プット・コール・パリティから「コール買い+現金」と等価。 ⑤カバード・コール:株式保有+コール売り。上昇利益を放棄する代わりにプレミアム収入。

試験に出る性質

スプレッドとコスト削減

ブル・コール・スプレッドはコール買いコストをコール売りのプレミアムで一部回収する。最大利益が制限される代わりに、コスト(最大損失)を削減できる。

ストラドルとボラティリティの賭け

ストラドルは株価の方向ではなくボラティリティ(動きの大きさ)に賭けるポジション。「実現ボラティリティ > インプライド・ボラティリティ」と予測するなら利益。

プロテクティブ・プットの合成

プット・コール・パリティより、「株式保有+プット買い」== 「コール買い+現金(K/(1+rf)TK/(1+r_f)^T)保有」。下落ヘッジと上昇参加を両立するが費用が高い。

例で見る

ブル・コール・スプレッド:K1=95K_1 = 95 のコール(プレミアム 10)を買い、K2=110K_2 = 110 のコール(プレミアム 3)を売る(純コスト =7= 7)。ST=105S_T = 105 のとき:コール買い行使(=10= 10)、コール売りは行使されず(=0= 0)。純利益 =107=3= 10 - 7 = 3ST=115S_T = 115:利益は 1507=815 - 0 - 7 = 8=K2K1= K_2 - K_1 -コスト)が上限。

つまずきポイント

  • ストラドルは「上昇も下落も利益が出る」ではなく「大きな変動があれば利益」。小幅な動きでは支払ったプレミアム(コスト)を回収できず損失。
  • ブル・コール・スプレッドの最大利益 =K2K1= K_2 - K_1 - 純コスト、最大損失 == 純コスト(支払ったプレミアム差額)。上下を逆に覚えない。

定着クイズ

ストラドル(同一行使価格のコール+プット買い)が利益を出す条件はどれか。

ブル・コール・スプレッド(K1<K2K_1 < K_2K1K_1 コール買い+K2K_2 コール売り)の最大利益はいくらか。

プロテクティブ・プット(株式保有+プット買い)のペイオフとして正しいものはどれか。

関連:#R032#R036

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