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会計・用語・会計制度・ガバナンス
世界の会計基準は大きく「各国基準(日本基準等)」と「国際財務報告基準(IFRS)」に収斂しつつある。日本では大企業を中心にIFRS任意適用が拡大中。試験では日本基準とIFRSの主要な差異(のれん・包括利益・リース等)が頻出。
会計基準体系:日本基準・IFRS(国際財務報告基準)・J-IFRS(修正国際基準)。コンバージェンス(差異縮小)vsアドプション(IFRSそのまま採用)。有価証券報告書は事業年度末後3か月以内に提出。
会計基準の体系: ① 日本基準(JGAAP) ・金融商品取引法・会社法に基づく財務報告 ・金融庁「企業会計基準委員会(ASBJ)」が設定
② 国際財務報告基準(IFRS) ・国際会計基準審議会(IASB)が設定 ・のれん償却なし・包括利益計算書必須・リース資産化等、日本基準と多くの差異あり ・日本では上場会社が任意適用可能(2010年〜)
③ 修正国際基準(J-IFRS) ・IFRSをベースに一部「のれんの定額償却」等を認める日本独自の修正版
コンバージェンス vs アドプション: ・コンバージェンス:日本基準をIFRSに段階的に近づけていく方向 ・アドプション:IFRSをそのまま全面採用する方向
主な日本基準とIFRSの差異: ・のれん:日本基準→最長20年で定額償却、IFRS→償却なし・毎年減損テスト ・包括利益:日本基準→任意開示、IFRS→必須開示(損益計算書と一体) ・リース:日本基準→オペレーティング・リースは費用処理、IFRS(IFRS16)→原則オンバランス ・退職給付:コリドー廃止等、日本基準とIFRSで差異あり
有価証券報告書の提出期限: ・事業年度末後3か月以内(延長申請で最大6か月) ・四半期報告書:廃止(2024年〜)→半期報告書に変更
日本でのIFRS任意適用の状況
2024年時点で200社超がIFRSを任意適用(連結財務諸表)。主にグローバル企業・外資系。個別財務諸表は引き続き日本基準が原則(会社法の計算書類)。保険会社はIFRS17(保険契約)への対応が2025年から課題。
IFRS適用のメリット・デメリット
メリット:海外投資家への訴求、のれん償却なし(利益押し上げ)、国際比較容易。デメリット:導入コスト大、開示量増加、のれん減損リスク(償却がない分一気に大きな減損が発生するリスク)。
金融商品取引法の開示制度(発行開示と継続開示)
【継続開示】有価証券報告書(年次)・半期報告書(上半期末後45日以内)・臨時報告書(重要事実発生時)。内部統制報告書(J-SOX)は有価証券報告書と同時提出。【発行開示】1億円以上の有価証券を不特定多数に募集する際は、有価証券届出書と目論見書で投資家に情報提供する(2022年問題1(1)・2021年問題2(2)で出題)。
A社(日本基準)がのれん 1,000 万円を計上。20年定額償却:年 50 万円がP/Lに計上。
B社(IFRS採用)が同条件でのれん 1,000 万円を計上。償却なし。ただし毎年減損テストを実施し、回収可能価額が帳簿価額を下回れば減損損失を計上。
→ 利益水準の比較には「基準の違い」を考慮する必要がある。
日本基準(JGAAP)とIFRSの違いとして正しいものはどれか。
日本の上場会社がIFRSを適用する場合の説明として正しいものはどれか。
有価証券報告書の提出期限として正しいものはどれか。