会計基準・開示規制
知識マップ会計・用語
ひとことで言うと
世界の会計基準は大きく「各国基準(日本基準等)」と「国際財務報告基準(IFRS)」に収斂しつつある。日本では大企業を中心にIFRS任意適用が拡大中。試験では日本基準とIFRSの主要な差異(のれん・包括利益・リース等)が頻出。
数式で表すと
会計基準体系:日本基準・IFRS(国際財務報告基準)・J-IFRS(修正国際基準)。コンバージェンス(差異縮小)vsアドプション(IFRSそのまま採用)。有価証券報告書は事業年度末後3か月以内に提出。
試験に出る性質
日本でのIFRS任意適用の状況
2024年時点で200社超がIFRSを任意適用(連結財務諸表)。主にグローバル企業・外資系。個別財務諸表は引き続き日本基準が原則(会社法の計算書類)。保険会社はIFRS17(保険契約)への対応が2025年から課題。
IFRS適用のメリット・デメリット
メリット:海外投資家への訴求、のれん償却なし(利益押し上げ)、国際比較容易。デメリット:導入コスト大、開示量増加、のれん減損リスク(償却がない分一気に大きな減損が発生するリスク)。
財務報告の提出書類(金融商品取引法)
有価証券報告書(年次)・半期報告書(上半期終了後45日以内)・臨時報告書(重要事実発生時)。内部統制報告書(J-SOX)は有価証券報告書と同時提出。
例で見る
A社(日本基準)がのれん 1,000 万円を計上。20年定額償却:年 50 万円がP/Lに計上。 B社(IFRS採用)が同条件でのれん 1,000 万円を計上。償却なし。ただし毎年減損テストを実施し、回収可能価額が帳簿価額を下回れば減損損失を計上。 → 利益水準の比較には「基準の違い」を考慮する必要がある。
つまずきポイント
- 「IFRSではのれんを償却しない」。日本基準(最長20年償却)との最大の差異の1つ。のれんが多い企業ほど日本基準とIFRSで利益水準が大きく異なる。
- 「日本基準でのれんを20年以内に規則的に償却」は義務。合理的な見積りができない場合でも20年が上限。IFRSの「償却なし・減損のみ」とは逆の考え方。
定着クイズ
日本基準(JGAAP)とIFRSの違いとして正しいものはどれか。
日本の上場会社がIFRSを適用する場合の説明として正しいものはどれか。
有価証券報告書の提出期限として正しいものはどれか。
この用語を扱う問題(0)