有効性
知識マップ統計・用語
ひとことで言うと
有効性とは、複数の不偏推定量を比べたとき『分散が小さいほうが優れている』という考え方です。どちらも平均的には当たる(不偏)なら、ばらつきが小さいほど一発の推定が信頼できます。分散が最小の不偏推定量がいわば『チャンピオン』で、これをUMVUE(一様最小分散不偏推定量)と呼びます。
で を推定。標本平均 (緑・細い)は分散 、標本中央値(灰・広い)は漸近分散 。相対有効性 で が有効、CR下限を達成するUMVUE。
数式で表すと
不偏推定量どうしを分散(不偏なら平均二乗誤差に一致)で比較し、より小さいほうを有効という。分散最小の不偏推定量が有効推定量。
試験に出る性質
有効性の定義
不偏推定量どうしを分散で比較し、小さいほうが有効。不偏なら なので分散比較で十分。
相対有効性(RE)
。分散比で効率を数値化する。
正規での平均vs中央値
、中央値の漸近分散 。 で が有効。
UMVUE
全不偏推定量中で分散が一様に最小の推定量。CR下限 を達成すればUMVUE。
十分統計量との接続
ラオ–ブラックウェルにより、UMVUEは十分統計量の関数の中に探せる。
例で見る
から を推定。: (CR下限達成→UMVUE)。 標本中央値: 漸近分散 。 。 は中央値より約57%効率的。
つまずきポイント
- 偏りのある推定量どうしを分散だけで比べる(有効性の比較は不偏推定量に限る。偏りがあればMSEで比較)
- 中央値のほうが外れ値に強いから常に良いと思う(頑健性は別の長所。正規では が分散小さく有効)
- UMVUEが必ず存在すると思う(CR下限を達成する不偏推定量がない場合もある)
定着クイズ
2つの不偏推定量の有効性はどう比べる?
で と標本中央値の は?
UMVUEとは?
この用語を扱う問題(1)