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確率・用語・多変量・合成
無相関とは 、つまり直線的な連動がないこと。よくある誤解が『無相関=独立』ですが、これは一般には間違いです。無相関でも、曲線的な強い依存が残っていることがあります。その正面からの反例を押さえるのがこの項の核心です。
無相関でも独立でない典型反例。
。独立なら無相関だが、逆は一般に成り立たない(正規なら同値)。
無相関とは共分散がゼロ、(同値に相関係数 )の状態をいいます。共分散は2変数の直線的な連動を測る量なので、無相関は『線形な関係がない』ことを意味します。ここで決定的に重要なのが、独立と無相関の一方向だけの含意です。独立ならば無相関は常に成り立ちます(独立なら
定義
()。直線的な連動がない状態で、
(各 )、
無相関と独立の正しい関係は?
について正しいのは?
『無相関ならば独立』が成り立つのは?
この『無相関だが独立でない』を正面から示す古典的反例を見ましょう。 が に一様分布(各確率 )し、 と定義します。 は から完全に決まる( を知れば は確定する)ので、両者にはこれ以上ないほど強い依存があります。それでも共分散を計算すると——、、そして 。したがって で無相関です。一方、独立かどうかを確かめると、 なのに対し周辺では なので 、つまり独立ではありません。共分散が拾うのは線形成分だけなので、 という左右対称な放物線的依存は、正の側()と負の側()の寄与が打ち消し合って になる——けれど依存そのものは厳然と残っている、というわけです。
ただし例外があります。 が2変量正規分布に従う場合に限っては、無相関 独立が成り立ちます(2変量正規 C017 で詳述。 を同時密度に入れると の積に因数分解されるため)。だから『無相関ならば独立』が使えるのは2変量正規という特別な前提があるときだけ、と覚えてください。一般の分布では無相関は独立より弱く、上の のような反例がいつでも存在しうる——この非対称な関係(独立 無相関は真、逆は2変量正規でのみ真)が試験で最も問われるポイントです。
独立→無相関は常に真
独立なら から必ず無相関。含意は一方向に必ず成り立つ。
無相関→独立は一般に偽
無相関は独立より弱い。非線形な依存が線形成分として相殺されれば でも依存しうる。
典型反例 Y=X²
は だが が を完全に決める。無相関でも強い依存の例。
2変量正規では同値
2変量正規に限り無相関 独立(C017)。同時密度が積に因数分解されるため。これは正規特有の例外。
、、。(無相関)。
だが なので独立でない。 が を完全に決める強い依存があるのに無相関。