読み込み中…
読み込み中…
確率・定理・確率過程
「率 で次々に起こるポアソン過程の事象を、1つずつ独立にコイン投げ(確率 で採用)して選り分けると、採用された事象の列もまたポアソン過程(ただし率は )になる」という定理です。さらに採用された列と不採用の列は互いに独立になります。
上段は率 の元のポアソン過程。各事象を独立に確率 で採用すると、採用(率
間引き(thinning)は、率 のポアソン過程で起こる各事象を、独立に確率 で「採用」、確率 で「不採用」と分類したとき、採用された事象だけを並べた列が再びポアソン過程になり、その率が に変わる、という定理です。記号で書くと
間引きの定理
率 のポアソン過程の各事象を確率 で採用すると、採用列は率 のポアソン過程になる。
件数での表現
事故クレームが率 件/月のポアソン過程で発生し、各クレームを独立に確率 で「高額クレーム」と分類する。高額クレームの発生は
率
率 のポアソン過程の各事象を確率 で採用すると、採用列の率は?
間引きで得られる採用列と不採用列の関係は?
クレームを確率 で大口・ で小口に分類したときのモデル化として正しいのは?
この定理のもっとも重要な発展点は、採用された事象(率 )と不採用の事象(率 )が、それぞれポアソン過程であるだけでなく、互いに独立になることです。元は1本の過程だったのに、ランダムに振り分けた2本が独立になる、というのは直感に反して感じられますが、ポアソン過程の特別な性質です。一般化すると、各事象を確率 ()で 種類に分類すると、種類ごとの事象列はそれぞれ率 の独立なポアソン過程になります。
保険での定番の使い方は、クレームの分類です。クレームが率 のポアソン過程で発生し、各クレームを独立に確率 で「大口」、 で「小口」に分類すると、大口クレームの発生は率 のポアソン過程、小口クレームの発生は率 のポアソン過程となり、しかもこの2つは独立です。だから大口と小口を別々のポアソン過程として独立にモデル化してよい、という実務上の便利さが生まれます。
採用・不採用の独立性
採用(率 )と不採用(率 )はそれぞれポアソン過程で、しかも互いに独立。
多分類への一般化
確率 で 種に分けると、種類ごとに率 の独立なポアソン過程になる。
保険での用途
クレームを大口/小口などに確率分類すると、各タイプを独立なポアソン過程として別々にモデル化できる。
残りの低額クレーム(率 件/月)とは互いに独立なので、2つを別々に扱ってよい。