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確率・公式・多変量・合成
線形結合 は、和()も差()もまとめて扱える『マスター公式』です。分散は 。係数を選ぶことでリスク(分散)を意図的に小さくする——これがポートフォリオやヘッジの数理そのものです。
一般の線形結合 の期待値と分散は、次のマスター公式でまとまります。期待値は線形性から
マスター公式
の正しい公式は?
。 の分散は?
正規変数の線形結合 の分布は?
の期待値と分散。独立な正規の線形結合は再び正規。
もうひとつ重要なのが、正規分布の任意の線形結合はふたたび正規になることです。 が(同時に)正規なら、どんな実数 に対しても は1変量の正規分布に従い、そのパラメータは上のマスター公式で計算した平均と分散です。だから正規の世界では、いくつ変数を線形に組み合わせても正規のままで、確率計算は標準正規 への変換だけで完結します(2変量正規・正規分布)。
この公式が真価を発揮するのが保険・金融のポートフォリオです。 を2つの損失(またはリスク資産)とすると、 は組み合わせ後のポートフォリオ損失で、その分散がリスクの大きさを表します。クロス項 の符号を負にできれば(たとえば で )、分散を打ち消す方向に働かせられます——これがヘッジの数理です。具体例: とします。単純合計 の分散は 。 一方、 を半分だけ売る(空売りする)ヘッジ の分散は 。 分散が へ激減しました。係数の選び方ひとつでリスクが約4分の1になる——これは『正の相関をもつ資産は、片方を逆向きに持つと変動が相殺される』という保険引受・分散投資の核心的な直感を、マスター公式が定量的に与えてくれている例です。
和・差は特殊ケース
で和()、 で差()、 で 。
期待値は線形
は独立性に関係なく常に成り立つ。分散だけが に依存する。
正規の線形結合は正規
同時正規なら任意の がふたたび正規。確率計算は標準正規 への変換で完結する。
ヘッジ・分散投資の基礎
係数の符号で を負にすると分散を相殺できる。ポートフォリオのリスク管理の数理的中核。
合計 :。
ヘッジ :。分散が に激減。